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病院再編 今年も議論 地方の病院 どう生き残る/富山

1/17(金) 11:05配信

チューリップテレビ

 団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療の需要が増加すると予測される2025年まで、『あと5年』に迫りました。

 国は、病床数を減らすことで、医療費の削減を目指そうと、去年、公立病院の再編統合を加速させようとしましたが、国と地方の議論は、全くかみ合いませんでした。
 今年、この議論は、どう進むのでしょうか。

 朝日町のあさひ総合病院。
 朝日町の高齢者の割合は42.7パーセントと、県内の自治体の中で一番高く、病院は、町の特徴に合わせた改革を進めてきました。

 「日本全体がそうですし。特に朝日町は高齢化が43パーセント近くになっていて。ますます高齢者がこれから増えますし。『人口は減っても高齢者は減らない』という特殊性がありますから」(あさひ総合病院・東山考一院長)

 あさひ総合病院は高齢化が急速に進展する2025年を見据えた、高齢者医療の先進モデル病院を目指しています。
 そのなかで、去年4月からスタートしたのは、リハビリ施設の活用です。
 在宅医療の推進、認知症や骨粗鬆症など高齢者の医療ニーズに応える体制をつくりました。
 また、3つあった病棟を2つに集約、さらに病床も199から109に減らすなど医療の効率化を進めました。
 空いたスペースは、職員休憩室などに再利用し働く人たちの環境も整えました。

 「町民の皆様が最後までこの住み慣れた大好きな朝日町で、健康的で幸せな生活ができるような。下支えできる病院になりたいと私たちは思っています」(病院長)

 厚労省は去年、診療実績が少ないなどとして、あさひ総合病院を含む県内の5つの病院を再編統合の議論が必要として名指ししました。
 具体名を公表することで、再編統合の議論を促すことが目的でしたが、2017年の診療実績などを基にしていたため、病院の現状と乖離があり、病院関係者や地域住民からは、反発が相次ぎました。

 「こどもが2人いて。近くに小児科とか無いと、やっぱり困りますね」(利用者女性)
 「「ここ改良したよ。改修したよ」っていうのは今の県知事でも視察をして初めて分かったことだと思うんやちゃね」
 「発表に不満がありますよ。正直言ってね」(利用者高齢男性)

 「車にも乗れないですしね。送り迎えしてもらえないと、やれんわけですよ」
 「なんでもカット、なんでもカットっていうことになると・・・。困りますね」(利用者高齢男性)

 「2025年問題についての病院統合ということなので、一般住民の方々はどうしても2025年に病院がなくなるんじゃないかと。そういう間違った認識をしている方が結構いらっしゃるんですね」(病院長)

 厚労省が、再編統合の議論を推し進める背景には、増加する医療費の削減、病床数の適正化などの理由があります。
 2025年に向けて厚労省は、「地域医療構想」の策定を全国の自治体に求めていますが、計画通りに進んでいません。
 全国の公立病院の6割以上は赤字経営です。
 住民や自治体との話し合いを進め、地域からのニーズを汲み取り、地域に求められる病院づくりが必要となります。

 「公立病院っていうのは、税金は確かに投入されていますけど、不採算部門。そこでしかできないね。逆に民間がやりたくないこともやっているのが私たちなわけですから」
 「住民と一緒に病院を運営していくという。これからのコンセプトでやっていきたいと思います。まさに『地域の病院』ですね」(病院長)

 厚労省は全国の各病院に、今年の9月末までに再編統合の議論を呼びかけています。
 県内では、来月にも地域ごとに医療関係者らが集まり各病院の現状を話し合う予定です。

チューリップテレビ

最終更新:1/17(金) 11:05
チューリップテレビ

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