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阪神大震災から25年 「情報を受け取ったら“災害弱者”にも届けてほしい」被災現場にいる人の役割とは

1/17(金) 11:01配信

AbemaTIMES

 2019年9月、関東を中心に甚大な被害を出した台風15号。被害が広範囲に及ぶ中、小さな町からのSOSがTwitterに投稿され、反響を集めた。あるローカル局では放送の枠を越え、熱い思いとともに被災者支援情報をツイートし続けた。災害時のSNS活用に注目が集まった2019年。そして、阪神・淡路大震災から25年が経ち考える、「ネットは人を救えるのか?」――。

【映像】Twitterで拡散された“SOS動画”

 「千葉県鋸南町の台風被害の報道をしてください。ほとんどの家の屋根がとばされて、断水と停電で、ライフラインが途絶えています。助けが必要です」

 台風15号が通過した翌日、多くの自治体で停電のため電話がつながらず、マスコミ各社でさえどの地域でどのくらいの被害が出ているのか、把握することができていなかった。そんな中、千葉県鋸南町に住む女性が撮影した動画を家族がTwitterに投稿すると、瞬く間に拡散し、鋸南町の現状が一気に知れ渡った。AbemaNewsもこのツイートをきっかけに鋸南町を取材し、被害状況や被災地が何を必要としているかを伝えた。

 先月24日、年の瀬の鋸南町を訪れると、屋根にブルーシートがかかったままの家が多くあった。風の影響で大きく壊れたビニールハウスはほぼ手付かずの状況で、3カ月以上が経った今でも爪痕は大きく残っている。

 町の農産品などを販売している道の駅「保田小学校」。直販所だった建物は台風で大きな被害を受け、一時営業ができない状態となった。現在は場所を移して販売を再開しているが、SNSで被災地からの訴えが広がったことは復興に役立ったのだろうか。

 直売所「きょなん楽市」担当の中山正喜さんは「今までこういった大きな災害を受けたことがなくて、みんな“どうしたらいいのかな”と分からないところに、ある方がSNSで広めてくれた。ボランティアの方がこんなに来てくれるとは思わなかった」と振り返る。

 一方、「SNSで広まって困ったことは?」との質問に「感謝している部分がもちろん大きいですが、直売所も含め鋸南町の道が崩れたという情報によって“道の駅まで行けないのではないか”と想像されて、(お客さまが)なかなかいらっしゃらなかった」と中山さん。現在は、道の駅がInstagramなどで旬の農作物やイベント情報の発信を行い、少しずつ客足は戻って来ているという。

 暴風によって大きな被害を受けた鋸南町の鉄工所「新勝工業」。被災当時の取材では、工場や休憩所の天井が抜けていた。台風15号が去ってから2週間後に操業を再開できたものの、現在もブルーシートで覆われたままの場所が目立つ。休憩所の天井は全て外したといい、黒川要一郎社長は「休憩所としては普通に使っていますが、ここも暖房が効かず(暖房の風が)みんな逃げちゃう。(修理のメドは)全然立ってないです。いつになるかは分かりません」と漏らす。

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最終更新:1/17(金) 11:01
AbemaTIMES

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