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女子プロレス、継承のドラマ テキーラ沙弥引退試合から「アイスリボンの未来」へ

1/17(金) 11:12配信

AbemaTIMES

 女子プロレス団体アイスリボンの2020年は、前年大晦日から始まった。

 2019年12月31日、アイスリボンは毎年恒例の後楽園ホール大会を開催した。北側スペースも客席として開放し(前日に決めたそうだ)、その上で超満員。着実な人気の高まりに加え、メインイベントでテキーラ沙弥の引退試合が組まれていたのも観客数アップにつながったのではないか。

 沙弥は10月12日の後楽園大会で引退するはずだったが、台風が関東を直撃したため興行自体が中止に。引退試合は大晦日に延期となった。引退に向けて全力疾走していただけに、気持ちのもって行き場がなく、といって誰を責めることもできない。そんな沙弥の姿を見るのはファンにとっても切なかった。
 
 ただ、沙弥は米山香織の「プロレスの神様からもらった余生だと思って」という言葉もあって明るさを取り戻していった。予定通りに引退していたら行けなかった場所での試合、闘えなかった相手との試合もあった。
 
 大晦日は10月とは対戦カードを変えた。キャリアが近い、思い入れのある選手同士でのタッグマッチから、「サヤ」にかけて38人がけに(1人1分ずつ対戦)。
 
 長丁場だけにハードな試合形式だが、38人がけはあくまでも明るいものになった。アイスリボン所属選手、ゆかりの深い他団体、フリー選手が次々と登場していく。沙弥と闘うことで、対戦相手が「寄せ書き」をしていくようなイメージだ。アイスリボンの佐藤肇社長、共演したことのあるバイク川崎バイクといったレスラー以外の人物とも向かい合った。
 
 37人目を超えると37.5人目、37.6人目と0.1刻みのカウントになり「37.95人目」で取締役選手代表の藤本つかさからフォール勝ち。そして38人目、最後の相手はこの日デビュー1周年の鈴季すずだった。
 
 引退を前に、沙弥はすずに得意技グラン・マエストロ・デ・テキーラを伝授していた。女子プロレスの世界では、先輩から技をもらうという伝統がある。
 
 すずはその大事な技をここで仕掛け、それでも決まらないとグラン・マエストロの発展バージョン、テキーラショットで3カウントを奪った。それがレスラー・テキーラ沙弥の最後の「試合結果」になった。

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最終更新:1/17(金) 11:12
AbemaTIMES

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