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ボーイングのMAX運航停止問題、「世界の空都」に波紋広げる

1/17(金) 13:05配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 航空機産業が集中する米カンザス州ウィチタ市の幹部らはこの数週間、相次ぐ打撃に苦しんでいる。市内屈指の大企業スピリット・エアロシステムズが運航停止のボーイング737MAXに関連した操業中止方針と市内で2800人をレイオフする計画を発表したためだ。

MAXの一時的な生産停止は米国企業を中心にサプライヤー600社に影響が及ぶことから、ウィチタ市のロバート・レイトン市政代行官は今後の展開を話し合うため週に2、3回、会合に臨む。同州選出のジェリー・モラン上院議員(共和)はボーイングの新しい最高経営責任者(CEO)と連邦航空局(FAA)局長にMAXの運航再開を要請した。「世界の空都」と称されるウィチタ市の市長は、スピリットが大量レイオフを発表した3日後の今月13日に就任したばかり。

ボーイングは米国最大の製造業者で輸出業者だが、737MAXの2回の墜落事故と運航停止以降、米経済全体に波紋を広げている。ムニューシン米財務長官はボーイングの問題が今年の米国内総生産(GDP)伸び率を0.5ポイント押し下げる恐れがあると述べている。

MAXプログラムの停止が今月以降も長引けば、多数のサプライヤーが破綻し大きな失業問題を招く恐れがあると専門家は警告する。そうなれば、米経済の強さと雇用創出の実績を掲げて再選を目指すトランプ大統領の選挙戦の障害になりかねない。

ボーイングのサプライヤーが集中するカンザス州は共和党支持者が優勢のレッドステートで、同様にサプライヤーの基地となっているワシントン州は民主党支持者が多いブルーステートとされる。

原題:Boeing’s Max Troubles Begin to Spill Into Broader Economy (1) (抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

Michael Sasso

最終更新:1/17(金) 13:05
Bloomberg

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