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常磐線3月14日全線開通 広野-原ノ町間、上下線22本運転

1/18(土) 8:08配信

福島民報

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で不通となっているJR常磐線富岡-浪江駅間(二〇・八キロ)は三月十四日に運行を再開し、広野-原ノ町駅間で普通列車を一日上下線計二十二本運転する。特急「ひたち」は品川・上野-仙台駅間で一日上下線計六本運転し、県内は十一駅に停車する。震災発生以来、全線開通は約九年ぶりとなる。震災発生前より運転本数は減らすが、地元の要望に配慮し可能な範囲で運転本数を確保した。JR東日本が十七日、正式発表した。

 震災発生前、普通列車は広野-原ノ町駅間で一日上下線計三十二本、特急は品川・上野-仙台駅間で一日上下線計十二本をそれぞれ運転していた。最近の県内の乗車人数を踏まえ、全線開通後は震災発生前より減便して運転する。特急の県内主要駅への停車など地元の要望には応えた。全線開通の日程と運行ダイヤが示されたことで通勤通学や買い物など住民の利便性が向上するほか、沿線の観光振興や経済活性化に弾みが付くとみられる。

 特急列車は全車指定席で、県内は勿来、泉、湯本、いわき、広野、富岡、大野、双葉、浪江、原ノ町、相馬の各駅に停車する。富岡-東京駅間を約三時間で結び、料金は特急券と乗車券合わせて片道七千六十円となる。特急、普通列車の時刻表はJR東日本水戸支社のホームページで確認できる。

 運転再開に向け、JR東日本は不通区間にある夜ノ森、大野、双葉の三駅で建設工事や補修を進めており、三月上旬に終了する。線路の復旧や除染の完了を受け、昨年十二月に試験運転を行った。現在は乗務員の訓練運転を実施している。

 開通日の三月十四日には臨時駅「Jヴィレッジ駅」が常設駅となり、同月二十六日には東京五輪聖火リレーがJヴィレッジ(楢葉・広野町)をスタートする。十七日に開かれた政府の原子力災害対策本部会議の席上、安倍晋三首相は「浜通り地域の交通の利便性が一層向上する。観光を含めて多くの方にこの地域を訪れてほしい」と述べた。

◆JR常磐線を巡る主な経過◆

2011年3月11日 大震災と原発事故が発生し、県内全区間で運転停止

   12月21日 原ノ町―相馬駅間で運転再開

2014年6月1日 広野―竜田駅間で運転再開

2016年7月12日 小高―原ノ町駅間で運転再開

   12月10日 相馬―新地駅間で運転再開

2017年4月1日 浪江―小高駅間で運転再開

   10月21日 竜田―富岡駅間で運転再開

2019年4月20日 楢葉町にJヴィレッジ駅(臨時駅)が開業

2020年3月14日 富岡―浪江駅間が再開し、9年ぶりに全線開通

最終更新:1/18(土) 8:09
福島民報

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