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飯坂線、列車誤進入 装置不具合か 別車両近くで緊急停止

1/18(土) 9:57配信

福島民報

 十七日午後六時半ごろ、福島市森合の福島交通飯坂線の美術館図書館前駅付近で、上り線を走行中の飯坂温泉発福島駅行きの二両編成普通列車が、本来とは逆の下り線の線路に進入する事故があった。福島交通は、列車が走る線路を切り替える装置「ポイント」に何らかの不具合があった可能性があるとみて原因を調べている。けが人はいなかった。全線での運転再開見通しは立っておらず、十八、十九両日の大学入試センター試験などへの影響も懸念される。

■乗客60人、けが人なし

 午後六時十分に飯坂温泉駅を出発した列車が、美術館図書館前駅の上り線ホームに入る直前でポイント部分を通過した際、一両目の前輪が、本来列車が到着するはずだった上り線と逆の下り線に進入した。その直後に運転士がブレーキをかけ、緊急停止したという。下り線のホームには三両編成の列車が停車していたが、その約二十メートル手前で止まったもようだ。同社によると、速度はポイント付近の制限速度の時速二十五キロ以下だったとしている。同社は事故を国土交通省に報告した。

 乗客は約六十人で、安全を確認した後にタクシーや知人の車などでそれぞれ目的地に向かったという。十七日は事故後、全線で運転を見合わせた。

 十八日始発から泉-飯坂温泉駅で折り返し運行とし、泉-福島駅間は代行バスを運行する。安全が確認ができ次第、通常運行に戻すという。

 福島民報社の取材に対し、車掌は「ポイントを通過した時に、車両が縦に揺れた。乗客の皆さんに大変申し訳ない」と語った。福島交通の担当者は「異なる線路に進入したが、脱線ではない」とし、「縦揺れはブレーキの衝撃ではないか」と話した。

 代行バスのバス停は次の通り。

 ▽福島駅=JR福島駅東口バスターミナル▽曽根田駅=曽根田バス停(県道福島・飯坂線=通称・飯坂街道)▽美術館図書館駅前=森合バス停(同)▽岩代清水駅=泉局前バス停(同)▽泉駅=泉バス停(同)

■「早く復旧して」 市民らから戸惑いの声

 福島市街地と飯坂温泉を結ぶ足がトラブルに見舞われ、市民らから驚きや戸惑いの声が上がった。

 飯坂線を通学で利用している市内の男子高校生(16)は、センター試験前日に起こったトラブルに驚きを隠さず「交通手段が限られるので、早く復旧してほしい」と受験生を気遣った。

 愛知県から同市飯坂町の旅館に宿泊に来ている男性(20)は「実際に飯坂線に乗ってきたばかりなので驚いた。十八日には帰らなければならない。利用できないと心配だ」と不安な表情を見せた。

 同市飯坂町で旅館を営む男性(44)は「もし飯坂線が利用できない状態が続けば、宿泊客の送迎などが大変になるかもしれない」と懸念を示した。

最終更新:1/18(土) 9:57
福島民報

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