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「国籍」のコモディティ化で二重・三重国籍は当たり前に? 国籍販売市場の興隆と噴出する問題

1/18(土) 10:03配信

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意外に多い多重国籍を認める国

日本で「国籍」というと、1つのみ持つというのが一般的な認識だろう。日本国籍法において多重国籍は認められていないからだ。

このため他の国でも同じように多重国籍は認められていないと考えがちだ。

しかし、世界を見渡してみると多重国籍を認める国は意外と多いことに気付く。ざっと調べただけで多重国籍を認める国は60カ国ほどあることが分かる。

日本で馴染みのある国だと、米国、英国、カナダ、フィンランド、フランス、デンマーク、ドイツ、アイルランド、イスラエル、イタリア、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、韓国、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコなどが挙げられる。

このほかアンゴラ、エジプト、マラウィ、パキスタンなどの中東・アフリカ諸国、チェコ、ハンガリーなどの東欧諸国、チリ、ボリビア、パナマなど中南米諸国など多重国籍を認める国は世界各地に存在している。

今世間を騒がせている日産のゴーン元会長は出生地であるブラジルの国籍に加えフランスとレバノンの国籍を有している。これら3カ国とも多重国籍を認める国だ。

一方で、多重国籍を認めない国も多数存在する。日本、中国、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、シンガポール、ベトナム、マーシャル諸島、ミャンマー、オマーン、カタール、UAEなど。

多重国籍の可否を決める要因や理由は国によってさまざまあり、その差を生む単一の解を導くのは難しそうだが、承認国では多重国籍による経済的恩恵が主な承認理由となっているようだ。

つまり、外国籍の投資家であっても、承認国の国籍を取得し、その国で投資できるようにするための制度として機能しているということ。

これは「投資による国籍取得(citizenship-by-invetsment)」と呼ばれ、この数年世界各地の富裕層の間で人気を博しているスキームとなっている。たとえば、英国では200万ポンド(約2億8653万円)~からこのスキームに参加することができる。

現在、200万ポンドで同スキームに参加した場合、現地居住日数などの条件を満たせば、5年後に永住権、6年後に国籍・パスポートの取得が可能になるという。

オーストラリアやニュージーランドなどでも、数億円規模の投資スキームがあり、富裕層の人気移住先となっている。

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最終更新:1/18(土) 10:03
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