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「クルーズ汚染」が世界中で議論白熱、仏・カンヌは汚染クルーズ船を禁止へ

1/18(土) 16:01配信

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2019年には3000万人に到達か、拡大する世界のクルーズ旅行市場

海外旅行といえば空の旅が一般的だが、このところクルーズ船による船旅を楽しみたいという需要も増えているようだ。

2017年の世界のクルーズ旅行者数は約2600万人。2011~2016年の5年間でおよそ20%増加している。ドイツメディアDWによると、この数は2018年には2850万人となり、依然拡大トレンドを続けている。

日本でもクルーズ人口が増加傾向にある。国土交通省によると、2018年日本人クルーズ人口は32万1000人と、2年連続で30万人を超え、過去最多を更新。また日本の港湾へのクルーズ船寄港回数も過去最多となる2930回を記録した。

世界的にクルーズ船の規模が大きくなっていることに加え、その数が増えており、旅行者1人あたりの費用も以前に比べ低く抑えられることなどが要因になっているようだ。

たとえば、最大級のクルーズ船ともなればその全長は360メートル、重さは22万トン、最大乗船人数は6500人以上という規模になる。その巨大さからよく「海に浮かぶ都市」と呼ばれてる。このような巨大クルーズ船が数百隻も世界の海を毎日を航行しているのだ。

クルーズ船で世界一周などというと定年後の夫婦向けというイメージが強いが、最近では各クルーズ会社のイメージ戦略でカジュアル性が増し、若い世代の利用も増えているといわれている。

クルーズ旅行で人気の寄港地は、フランス・カンヌ、イタリア・ベネチア、スペイン・マヨルカ島など。こうした人気寄港地に寄りつつ、ゆったりと優雅に旅行している姿を想像すると、旅欲がかきたてられるかもしれない。

しかし、選択を誤ると優雅な旅も最悪な体験になってしまうこともあり得る。いま、こうしたクルーズ旅行で人気の寄港地で「反クルーズ船」の動きが活発化しているからだ。最近話題となってる「観光公害」を悪化させ、さらにはSDGsの達成を阻害する要因などと非難を受けているのだ。

この問題は日本ではあまり報じられていないが、ファイナンシャル・タイムズ、フォーブス、ガーディアン、CNN、ロイターなど世界的に強い影響力を持つ英語メディアがこぞって報じており、クルーズ船への風当たりはますます強くなっている。

クルーズ船をめぐって何が起こっているのか。各国メディアの報道から、クルーズ船が非難される理由を探ってみたい。

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最終更新:1/18(土) 16:01
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