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子どもに物を買い与え過ぎる親がいて、心配です【後編】[教えて!親野先生]

1/18(土) 12:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

今週の相談

~今回は、親野先生が今までにいろいろなかたからご相談を受けたなかでとくに気になる事例を総合した問題について、ご回答をいただきました~


私の姪には小学4年生の娘がいます。心配なのは、母親(姪)が娘の欲しがる物をすぐに買い与えてしまうことです。バッグ、人形、カードゲーム、帽子……。買い与えたものが家の中にごろごろあります。最近、ろくにやりもしないのにボウリングのマイボールを買ってやったので驚きました。これでは、がまんできない人間になってしまうのではないかと心配です。
「お金の余裕はなくて生活自体厳しいはずなのに、どうしてこんなに買い与えるのか」と姪に聞いたら、「たしかに、このままではいけないと思ってはいる。でも、自分は子どものころ欲しい物をまったく買ってもらえなくて悲しい思いをした。友達がいろいろなおもちゃや人形を持っているのが、すごくうらやましかった。我が子にはそういう思いをさせたくないという気持ちがある。それに、小さいころからこうやってきたので、今さら急に変えるのは難しい」という返事でした。親野先生はどうお考えですか?(姪の伯母 さん)

【親野先生のアドバイス】

前回(https://benesse.jp/kyouiku/200905/20090512-2.html)
に引き続き、姪の伯母さんへのアドバイスです。

では、これからどうすればよいか考えていきたいと思います。
一言で言えば、適切な金銭教育が必要です。

●自分の家庭の経済状況について、子どもに話して聞かせる
ご相談のケースでは、「お金の余裕はなくて生活自体厳しい」とのことです。
そういう状態で、子どもの欲しい物をどんどん買い与えていては、生活がさらに厳しくなってしまいます。
子どもの将来や不測の事態に備える意味でも、少しずつお金の蓄えを増やしていく必要があります。

もしかしたら、子どもは家の経済状況がわかっていないのかもしれません。
「友達の家よりお金持ち」くらいに思っている可能性もないとは言えません。
家庭の経済状況についてすべてことこまかに話す必要はありませんが、ある程度のことは話してやることも必要だと思います。

そして、「子どもの将来や不測の事態に備えるために、これからお金を大切にして節約していこう。貯蓄を増やしていこう」と話してやるといいでしょう。
これからどれだけお金が必要になるのかを、親自身もわかっていない場合も多いようです。
これをきっかけに、まず、親自身がそれをしっかり把握して、子どもに話してやってほしいと思います。

親が誠実に一生懸命話せば、子どももわかってくれるはずです。
貯蓄の必要性をわからせたり、実際少しずつお金を貯めていく喜びを経験させたりすることは、金銭教育のとても大切な柱の一つです。

●大きな金額になる物は、少しがまんさせて、誕生日やクリスマス、その他の節目などに買う

このようにすれば、欲しい物も普通の程度には買えるはずです。
がまんすることで、欲望をコントロールする力も育てられます。
がまんすることで、手に入れた時のうれしさや、その物のありがたみも増します。

●定額制の小遣いにして、その中でやりくりさせる
1週間で○円とか1カ月○円という形で小遣いをやり、その中でやりくりさせるようにするとすばらしい効果があります。
いきなり長い期間では難しいという場合は、スモールステップで進めるといいでしょう。

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最終更新:1/18(土) 12:20
ベネッセ 教育情報サイト

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