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アフリカ豚コレラ国際会議 まん延阻止 協力確認

1/19(日) 7:08配信

日本農業新聞

 【ベルリン吉田朋記】欧州委員会は17日(日本時間18日)、アフリカ豚コレラ(ASF)のハイレベル国際会議を当地で開き、欧州連合(EU)や中国、韓国、日本などの関係国・地域がまん延防止へ国際協力を深めることを確認した。有効なワクチンがない上、豚の致死率が高く、養豚業に甚大な打撃を与える恐れを改めて共有。日本では未発生だが、アジアや欧州で相次ぎ発生する中、感染要因となる肉製品の持ち込み防止などの水際対策、ワクチン開発の協力を申し合わせた。

水際対策を重視 アジア・欧州各国

 現地時間18日のベルリン農業大臣会合に関連し、「ASFの脅威の下での今後の国際的な豚肉生産」をテーマに開催。50以上の国・地域の農相、事務次官クラスや国際獣疫事務局(OIE)、国連食糧農業機関(FAO)の幹部ら200人が出席した。

 日本政府を代表して出席した江藤拓農相は「国際レベルでASFを封じ込めるための協力が見られることを期待している」と述べた。ワクチン開発の加速化などに向け、専門家らによる国際会議を2月末に東京で開くことを明らかにした。

 議長を務めた欧州委員会保健・食品安全総局のアン・ブシェ総局長は議論を取りまとめる中で、同病の感染が拡大している実態を「農業や経済に重大なリスクがあり、世界的に優先順位が高い問題」と位置付けた。豚コレラ(CSF)と同様に感染拡大の要因となっている野生イノシシ対策として、獣医師やハンターらの協力強化を提起。有効なワクチン開発や肉製品の持ち込み防止などで連携することも確認した。

 アジアでは中国、韓国、北朝鮮で感染が拡大。中国農業農村部のワン・ホンミン副部長は、まん延防止には「農場や車両での衛生対策が必要」と指摘。OIEなどと協力していることを報告した。韓国農林食品農村部のイ・ジェウク次官は農場の柵設置や集中消毒などの対策を報告。昨年10月9日以来、同病は農場で発生していないとした。

 FAO農業消費者保護局のブカール・ティジャニ局長は「ASFの制御は国際的な挑戦」と強調。技術や財政などの政治的な支援を課題に挙げた。

日本農業新聞

最終更新:1/19(日) 7:08
日本農業新聞

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