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城址に建つ福井県庁の移転を提言 経済同友会「跡地は文化ゾーンに」

1/19(日) 13:31配信

福井新聞ONLINE

 福井経済同友会は1月16日、福井城址に建つ福井県庁と、近くの福井市庁舎(いずれも福井市大手3丁目)をJR福井駅南の福井市東公園(豊島2丁目)に移転させ、県庁跡地にはコンベンションホールなど、市役所跡地には文化施設を設けて一帯を「文化ゾーン」として整備する―との提言を発表した。置県150年となる2031年が目標。同友会は「県が150歳を迎える歴史的転換期に、まちづくり議論をより巻き起こしたい」と強調した。

【画像】福井県庁舎などの移転イメージ図

 提言では、中心市街地に残る福井城址を「福井の誇る文化遺産」とし、「『行政の地』ではなく『交流の場』とすべき」と指摘。県庁舎と県議会議事堂、県警本部、市庁舎を移転対象とした。

 県庁跡地にはコンベンションホールを整備する構想。ビジネスだけでなく音楽イベントやスポーツ大会など用途は幅広いとし、「サンドーム福井と同等クラスなら敷地内に十分可能」とした。市役所跡地などは福井県立美術館の移転候補地として考慮できるとし、「コーヒーショップなどを誘致する」などと記した。

 一方、移転先としては、まとまった土地が確保できることなどから、福井駅から直線距離で約550メートルの位置にある東公園を選定した。東公園には市が福井市文化会館を移転させる計画だが、財政難から保留となっている。同友会は、この機会に再度議論を求めた。両庁舎の移転先として15年3月に提案していた新栄商店街付近は再開発計画が進み、用地取得が難しくなったとした。

 このほか、新庁舎へのアクセス向上が交流人口拡大に有効とし、北陸新幹線福井開業後に第3セクターに移管される現JR北陸線の新庁舎近くに、新駅を設置することや、自動運転技術を使った新しい交通手段を設けることなども盛り込んだ。

 提言をまとめたまちづくり委員会の宇坪啓一郎委員長(病院給食・飲食業運営受託さくら社長)は福井市内のホテルで開いた会見で、「福井を去った人も帰るかもしれないとの期待を込めた。人口減少時代、悲願の庁舎移転はラストチャンスかもしれない」と、議論が喫緊の課題であると強調。江守康昌代表幹事(日華化学社長)も「新幹線開業を控え、まちづくりを大きく変える提案を今、やらないといけない強い思いがあった」と話した。

 江守代表幹事らは県庁と市役所を訪問し、櫻本宏副知事と國枝俊昭・市都市戦略部長に提言書を手渡した。櫻本副知事は「福井城址公園の在り方は知事と福井市長が合意した検討テーマ。経済界の意見もいただき検討を進めたい」と応じた。

 國枝部長は市文化会館の移転計画に触れ「難しい面はある」としつつ将来の庁舎移転先は「民間の方にいろんな提案をしてもらう中で決めていくのが一番いい」と話した。

 東公園は福井市が旧市営球場跡地に整備した。

福井新聞社

最終更新:1/19(日) 13:31
福井新聞ONLINE

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