ここから本文です

ユーミンから広瀬香美まで 「恋愛スキー」を彩った名曲を振り返る

1/19(日) 8:30配信

アーバン ライフ メトロ

原田知世「指ピストル」のキュートさ

 テレビや新聞によれば、2020年は記録的な暖冬でスキー場も雪不足だそうです。

 ところで、若者のあいだでかつてスキー旅行が流行の最先端になった時代がありました。1980年代の後半、いわゆるバブル景気の時代です。

【年代別調査】冬休みに「スキー/スノーボードに出かけたい」と答えた年代ナンバーワンは?

 演歌の世界では、東京から北へ向かう旅は「津軽海峡・冬景色」のように孤独や寂しさの表現でした。しかしその頃の若者たちにとって北へ向かう旅は、まるでパーティーのように胸躍るものだったのです。

 特にクリスマス、年末年始、バレンタインともなると、多くの若者が友人や恋人同士でスキー場へと向かいました。長時間行列してリフト待ちする光景も一種の風物詩になるほどでした。

 そんなスキーブームのきっかけになったのが、映画『私をスキーに連れてって』(1987年公開)です。監督は馬場康夫で、原作はホイチョイ・プロダクション。主演は原田知世、その相手役が三上博史でした。

「角川三人娘」のひとりである原田知世は映画『時をかける少女』(1983年公開)の主演でブレーク、同名主題歌もヒットして歌手としても人気でした。この作品でも白のニット帽に白いスキーウエア姿でゴーグルを外したときの笑顔の愛らしさ、「バーン」と言いながら指でピストルを撃つまねをするしぐさのキュートさは必見です。

 一方、三上博史はこの映画がきっかけで注目され、フジテレビ『君の瞳をタイホする!』(1988年放送)などトレンディードラマブームをけん引する俳優になりました。その後さまざまな役柄をこなし演技派としての評価も高まっていきますが、このときはまだ今風に言えばイケメン俳優の立ち位置でした。

映画を盛り上げたユーミンの音楽

 万座(群馬県)や志賀高原(長野県)などを舞台に繰り広げられる物語は、典型的な「ボーイ・ミーツ・ガール」もの。東京の同じ総合商社に勤めるふたりのもどかしくもほほ笑ましい恋が描かれます。

 出会いはもちろんスキー場。まだ携帯電話も普及していない、手書きで電話番号を渡す時代です。ちょっとしたすれ違いがありつつも、ふたりは次第に親密になっていきます。そして終盤仕事上のトラブルが起こってスリリングな展開になりますが、最後は無事ハッピーエンドを迎えます。

 この映画を大いに盛り上げたのが、1981年以来毎年苗場でコンサートを開いていたユーミンこと松任谷由実の音楽でした。冒頭に流れる主題歌「サーフ天国、スキー天国」に「BLIZZARD」、そしてなんと言っても印象的なのが「恋人がサンタクロース」です。

 三上と原田が出会い、少しずつ距離が縮まっていく様子はセリフではなく友人たちとともにスキーをするカットの積み重ねで表現されています。そのタイミングで流れるのが「恋人がサンタクロース」。そこだけを切り取っても一編のプロモーションビデオかCMを見ているような楽しさがあります。

1/3ページ

最終更新:1/19(日) 11:30
アーバン ライフ メトロ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ