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「なんで虐殺を認めてくれないの?」ロヒンギャの人たちが日本政府を非難する背景

1/19(日) 21:02配信

BuzzFeed Japan

「ミャンマーでの虐殺を認めて。日本政府は、ロヒンギャを助けて」

「日本政府はミャンマー政府に働きかけを」

日本に難民として住むロヒンギャの人々が1月16日、外務省(東京都千代田区)の前に集まり、日本政府に対する抗議集会を開いた。【 BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子 】

「虐殺なかった」日本大使の発言が波紋

ロヒンギャとは、ミャンマーで弾圧を受けているイスラム系少数民族だ。

ミャンマー国内では、1962年の軍事クーデター後、ロヒンギャに対する圧力が強まり、1982年に施行された改正国籍法でロヒンギャは「無国籍」とされている。

2017年8月にはミャンマー西部ラカイン州で、ロヒンギャの武装勢力とミャンマー政府の治安部隊が衝突した。家屋は破壊され、約70万人の人々が隣国のバングラデシュに逃れた。現在でも多くの人が難民キャンプなどでの暮らしを余儀なくされている。

この日、外務省前に集まったのは、90年代以降にミャンマーでのロヒンギャへの迫害などから逃れ、日本で難民として暮らすロヒンギャの人々約30人。

ミャンマー現地メディアによると、丸山市郎・駐ミャンマー日本大使は昨年末、現地メディアに対し「私たちはミャンマーで大量虐殺はなかったと信じている」「ミャンマー軍はラカインに住むイスラム教徒全員を殺害しようとは考えていない」と発言。現地で波紋を呼んでいた。

今回の抗議集会は、その発言を受けたもので、集会後には代表が抗議声明を外務省の担当者に手渡した。

「ベンガリと呼ばないで。私たちはロヒンギャ」

参加した人々は、「私たちは迫害された人々と共に」「ロヒンギャをベンガリと呼ばないで」と書かれたプラカードを掲げ、声をあげた。

「ベンガリと呼ばないで」との呼びかけは、丸山大使が、ロヒンギャの人々を「ベンガル人」「ベンガリ」と呼んだことに起因する。

ロヒンギャの人々を「ベンガル人」と呼ぶ際「バングラデシュから来た外国人」と意味し、ミャンマー政府の主張の様に、「ロヒンギャはバングラデシュから不法に移民してきた人々」ということを示唆するからだ。

在日ビルマ ロヒンギャ協会のゾー・ミン・トゥット副代表は「ロヒンギャはベンガリではない。日本の大使として正式に政府からミャンマーに来ている人物がそのような言葉を使うことは、非常に私たちの心を傷つける」と語った。

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最終更新:1/19(日) 21:26
BuzzFeed Japan

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