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「なんで虐殺を認めてくれないの?」ロヒンギャの人たちが日本政府を非難する背景

1/19(日) 21:02配信

BuzzFeed Japan

「ロヒンギャの人々を助けてください」

集会の前日にあたる15日、トゥットさんは日本外国特派員協会で記者会見を開いた。

「ロヒンギャに対する殺害や迫害が起こっています。過去、20年間、私はロヒンギャの問題についてずっと日本政府に対して訴え続けてきました」と話し、日本政府に「虐殺が起きていることを認めてください。ロヒンギャの人々を助けてほしい」と呼びかけた。

ミャンマー政府は、ロヒンギャの虐殺などを認めていない。

現在、同政府はロヒンギャ虐殺をめぐり、西アフリカのガンビアから、国際司法裁判所(ICJ)に提訴されている。2019年12月にはアウン・サン・スー・チー国家顧問が出廷したが、軍によるロヒンギャの人々の迫害や虐殺を否定している。

トゥットさんは、「アウン・サン・スー・チーさんはロヒンギャに何が起きているかについて深く知っているはずだ。しかし、この件についてどうにかしようという意思がないように思える」と話す。

「日本政府、日本の人々に訴えたい。軍やミャンマー政府の『嘘』を信じないでほしい。虐殺は起きています」

「なぜ日本政府は人権侵害を指摘しない?」

トゥットさんは丸山大使の発言に落胆の思いを示す一方で、泉裕泰・元駐バングラデシュ大使には感謝の言葉を述べる。

泉さんは昨年6月、日本ユニセフ協力大使でサッカー選手の長谷部誠さんと共に、バングラデシュに逃れてきたロヒンギャが生活するクトゥパロン難民キャンプを訪れた経験もあり、ロヒンギャに対して献身的な姿勢を見せている。

泉さんは「ロヒンギャ」という言葉を使い、丸山大使が複数回使った「ベンガル人」という言葉は使っていない。

トゥットさん自身、難民認定を受けて日本で長年暮らすロヒンギャだ。「日本政府に感謝している」と話しながらも、他の感情も持つ。

「日本に暮らすロヒンギャは日本政府にとても感謝しています。しかし、現在の日本政府は、国連の報告書も信じずに、人権侵害を指摘しようとしない」

トゥットさんと共に会見で話し、ロヒンギャを支援する学習院大学法学部の村主道美教授は、日本政府のこういった姿勢を「ミャンマー政府を満足させるためだ」とし、同政府との経済関係などにおいて良好な関係性を保つためだとの考えを示している。

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最終更新:1/19(日) 21:26
BuzzFeed Japan

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