ここから本文です

ザハ・ハディドの新国立競技場や東京都新都庁舎など、この世に実在しない未完の建築展

1/19(日) 7:00配信

Lmaga.jp

この世に実在しない未完の建築ばかりを集めた独創的な展覧会『インポッシブル・アーキテクチャー』が、「国立国際美術館」(大阪市北区)で3月15日までおこなわれている。

【写真】ザハ・ハディド・アーキテクツ+設計JV「新国立競技場」

技術的には可能でも社会的な制約や条件で実施できなかった、実現よりも既存の制度に物申すことに主眼を置いていたなど、未完の建築にはさまざまな理由がある。本展では、こうしたアンビルト/未完の建築にこそ作者の夢や思考が凝縮されていると考え、建築の不可能性(=インポッシブル)が逆説的に建築の可能性や潜在力を浮かび上がらせると考えたのだ。

展覧会は、旧ソ連のウラジミール・タトリンの「第3インターナショナル記念塔」(1919~1920年)で幕を開け、ザハ・ハディド・アーキテクツ+設計JVの「新国立競技場」と、会田誠と山口晃による東京都庁と日本橋の案で幕を閉じる。

ザハ・ハディド~の作品は、「東京2020オリンピック・パラリンピック」のメインスタジアムとして計画されながら実現しなかったもの。覚えている人も多いでしょう。また、磯崎新の「東京都新都庁舎計画」(1986年)や、安藤忠雄の「中之島プロジェクトII-アーバンエッグ(計画案)」(1988年)も、当時大きな話題を集めました。

本展では約40組の建築家・美術家による図面、模型、関連資料約200点が紹介される。「もしこの建物が実現していたら、我々の社会はどうなっていたのだろう」。そんなことを考えながら、建築の可能性に夢を膨らませては。料金は一般900円。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:1/19(日) 7:00
Lmaga.jp

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事