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【導入しなければ選べない】ダチア・サンデロ(最終回) 遥かに安い燃料費

1/19(日) 11:50配信

AUTOCAR JAPAN

積算4142km 英国でも燃料代は確実に安い

text:Mark Tisshaw(マーク・ティショー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
前回のレポートからすっかり間が空いてしまった。楽しみにしていただいた読者には、お詫びしたい。

【写真】ダチア・サンデロ (60枚)

さて、日本ではタクシーで普及しているLPG車。ダチア・サンデロにも、英国には正規輸入されないがLPG車が存在する。

長期テストの結果として、ガソリンやディーゼルエンジンと比べて、ランニングコストは安いのか。答えは、イエス。特に不便を感じることもなかった。

英国の場合、正規にLPGタンクを搭載したモデルが導入されないことが多い。安価な燃料となっているLPGを、英国人が利用できないなんてもったいない。

今回のテストを通じて、英国でLPG車の選択肢が限られていることに対する、満足のいく答えは見つからなかった。わかった点といえば、LPGは普及できる可能性があること。日本でも液化石油ガスは、オートガスとして知られている燃料だ。

燃料費を節約できるということは証明できた。サンデロのガスタンクを満タンにしても、請求書の額にがっかりすることは最後までなかった。

デュアルフューエルに対応したダチア・サンデロ・ステップウェイLPGを購入するには、イギリス海峡を渡ってオランダまで行かなければならないという事実。純正でLPGタンクが搭載されているダチア・サンデロは、英国では手に入らない。何よりも残念なことだ。

機能的で合理的なダチアにぴったり

それはダチアだけではない。LPG車を英国でも用意しているのは、2019年時点でフォードと日産、プジョーの3社のみ。他の多くの自動車メーカーは英国人にLPGのメリットを与えてくれていない。英国では1250カ所ほどのスタンドがあり、1L当たり86円で手に入るのに。

ダチアというコストバリューに優れたメーカーのイメージも良く合うLPG。長期テストでは、やや車高の高い、少しタフな見た目のサンデロ・ステップウェイを選んだ。

既にサンデロは機能的で合理的なクルマだとわかっていたから、特にクルマ自体については触れてこなかった。他のモデル以上に、安価に乗れるモデルだ。

LPG車に実際乗って実感したのが、ガソリンや軽油を補給するより、ガスを充填するのは少し面倒だということ。そして40LのLPGタンクを満タンにすると、400kmから450kmくらいは走れるということ。

LPGは熱量が少ないため、一般的なガソリン車やディーゼル車ほど航続距離が長くない。そのため燃費は良いとはいえないが、二酸化炭素の排出量が多いわけではない。

われわれのサンデロLPGの燃費は、平均で12.2km/Lほどだったが、姉妹誌がテストした0.9L 3気筒ガソリンのサンデロの燃費は15.2km/Lとなっている。

そのかわり、燃料代は安価で済んでいる。3263kmを走行した燃料代は、160ポンド(2万3000円)ほどだったのに対し、0.9Lのガソリン版サンデロなら、257ポンド(3万7000円)くらいは掛かったはず。

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最終更新:1/19(日) 11:50
AUTOCAR JAPAN

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