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柔らかいモノの造形に特化したFDM方式3Dプリンタ

1/20(月) 11:10配信

MONOist

 ホッティーポリマーは「オートモーティブワールド2020」(2020年1月15~17日、東京ビッグサイト)において、軟質フィラメント「HPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ)」専用のFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「エスディーズ I」を参考出品した。

「エスディーズ I」の造形エリアと造形の様子

 近日中の販売開始を予定しており、販売価格(税別・送料別)は180万円程度になる見込みだという。

 最大造形サイズは250×250×340mm。最小積層ピッチは0.1mmで、ノズル径は0.4/0.8mmとなる。本体サイズは525×500×1005mmで、重量は約50kgである(2019年11月29日時点の製品仕様)。

 同製品の専用フィラメントとして、同社HPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ)の3mm径フィラメントを開発し、軟質製品の造形品向上を図った。カラーは白色、青色、赤色、黄色、緑色、黒色、オレンジ色、肌色の8色をラインアップ予定。フィラメント1リール(500g)当たり1万5000円程度を想定する。

 また、展示会場では開発中商品として「HPフィラメント(ハイトレル)」も参考出品していた。

 同製品の特長について、同社説明員は「柔らかいものを作るのに特化したFDM方式の3Dプリンタとして開発した。通常、柔らかいものを積層造形するとせん断の力に弱いが、ポリ乳酸とエラストマーを独自配合したHPフィラメントであれば簡単に切れることはない。また、柔らかい素材であるため、フィラメントの供給も難しいが、3mmのフィラメントをつるして上から供給する方式を採用することで、安定した造形が可能となった」と語る。

 なお、同社はHPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ[太さ1.75mm])を汎用(はんよう)3Dプリンタ向けにも展開しているが、エスディーズ Iで造形した方が安定感が増し、樹脂の密着度も高いため、「柔らかい質感で、それなりの大きさのものをたくさん造形したいといった場合は、エスディーズ Iの方が満足できる品質が得られる」(説明員)という。

 自動車分野への適用イメージとして、ウェザーストリップ(ドアとボディーの隙間に配置して、雨水やほこりの侵入や騒音を防ぐシール材のこと)などの柔らかい内装部品の試作が考えられるとし、展示会場でサンプル品を造形して見せた。また、造形サンプルとしてシューズ開発向けの足型なども展示。「シューズやソールなどの他にも、ウェアラブルデバイスの試作開発にも活用できるだろう」と説明員は述べる。

MONOist

最終更新:1/20(月) 11:10
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