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林海象監督が舞台「かげぜん」を演出

1/20(月) 22:02配信

シネマトゥデイ

 「かげぜん」のプロデューサー藤野和美は林の起用について「再演を考えていた時、演出を別の方に任せた方が作品に広がりが出るのではと思った。増澤さんから林監督の名前が出て、実際にお会いしてその勢いのまま飲みに行き、『一緒に仕事をしてみたい』と。その後、『ロスト エンジェルス』も拝見して舞台を非常に理解していると思いましたし、増澤さんが演出補として付くので何も不安を感じませんでした」と語り、林に絶対的な信頼を寄せている。

 林も新たな挑戦を楽しんでいるようだ。実は日本の映画撮影現場は予算もスケジュールも限られており、監督が俳優に演技指導するような余裕がないのが実情だ。対して舞台は、稽古時間が長い。加えて今回ダブル主演を務めるのは、特撮ドラマ「仮面ライダードライブ」の上遠野太洸と元乃木坂46のメンバーで本作が初主演舞台となる相楽伊織のフレッシュコンビで、日々成長を遂げる姿を目の当たりにしているようだ。

 林は「舞台って台本を読んだだけではわからない。人間の体を通して初めて全体像が見えてくる。今回もそうで、皆さんの芝居のおかげで自分自身もストーリーを理解している。だまそうとしている人と、それを信じようとしている人の話というのも、どこかこれまで手掛けてきた探偵モノに近い」と語る。

 続けて、「映画は瞬間芸で作られているけど、舞台はワンカット作品のよう。しかも舞台は稽古でいろんなパターンを試すことができて、その中で日々、発見がある。それが今の僕にとっては魅力を感じる」という。この日も、いつもより芝居の間を詰めて演じるように指示したところ、5分も上演時間が縮まり、かつ程よいテンポが物語に活気を生み出し、林も思わず「いいねぇ」とうなる一幕もあった。

 みつ役の斉藤は、林の演出について「すっごく面白いです。始めの頃におっしゃられたのが『せりふは一字一句間違えず覚えてください。それができていないと、立ち稽古しても意味がありません。脚本は音楽で言えば譜面で、皆が自分の音を正しく入れておかないと、曲を奏でることはできない』と。基本が大事ということですよね。良い例えだなと思いました。加えて、役者の気持ちをわかりつつ、お客さんの目線でわかりやすいよう、飽きないようにと、ダメ出しをしてくださる。安心して任せられます」と評した。

 ただ映画と異なり、演出家の仕事は初日まで。作品の完成は全て本番の役者に委ねることになる。林は「稽古と違って、本番ではさらに違う酵素が入ることになる。どんな風に変化するのが僕自身も楽しみ」と語る。さらに「今回、家族劇を初めて手掛けてみて、意外にも自分で向いていることに気が付きました。今回の舞台にチャレンジして良かった」と語る。いずれ今回の経験が映像作品にも相乗効果をもたらすことを期待したい。(取材・文:中山治美)

舞台「かげぜん」は1月22日~26日に東京・紀伊國屋ホール、1月29日に兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演

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最終更新:1/21(火) 12:46
シネマトゥデイ

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