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阪神・梅野隆太郎、15年ぶりVへの覚悟。「3年やって一人前」の先に見出した答えは?

1/20(月) 11:33配信

REAL SPORTS

シーズン最後に奇跡的な6連勝を飾り、大逆転でクライマックスシリーズへの進出を決めた。横浜に乗り込んだファーストステージでは、1点を争う痺れるような展開を制した。阪神タイガースにとってまさに劇的なシーズンとなった2019年。「3年目」を迎えていた梅野隆太郎は、その先に何を見いだしたのか。15年ぶりのリーグ優勝に向けて、覚悟は決まっている――。

(文=遠藤礼)

「3年やって一人前」、中身の濃かった2019年

2年でも、4年でもない。「3年やったら一人前」――。プロ野球界でよく耳にする言葉だ。なぜ「3年」なのかと問われれば答えに窮してしまうが、確かに絶妙な数字なのかもしれない。そんなことを思ったのは、阪神タイガース・梅野隆太郎の“3年目”を間近で目にしてきたからに他ならない。

福岡大から2013年のドラフト4位で入団。2016年までの3年間は浮き沈みの激しいプロ生活を経験したものの、2017年からレギュラー捕手に定着し、3年連続で100試合以上に出場。昨年は打率.266、9本塁打、59打点とキャリアハイの成績をマークし、特に守備では「梅ちゃんバズーカ」と称される強肩と、球界屈指のブロッキング力を武器に2年連続でゴールデングラブ賞も受賞した。オフの契約更改では球団の生え抜き捕手では史上初となる大台の年俸1億円に到達。1軍の主力メンバーに定着し、ちょうど3年目となった2019シーズンは多くのものを得た1年だった。実際、本人も先発捕手として出場が増え続けた当初から「3年」という節目は密かに頭にあったという。

「よく周りからも“3年やって”という言葉は言われていたので一つの目標というか、1軍で試合に出始めた時は意識はしていましたね」。果たして、その先の景色に大きな変化はあったのか。3年間、正捕手としてマスクをかぶり続け、湧き出る手応えのようなものはあったのか。28歳は小さく首を振った。

「3年やって何か自分の中で確固たるものを得たとかは実際、ほとんど無くて。それは昨年の1年間、シーズンを戦って強く思った。レギュラーシーズンの最後6試合で全部勝てばクライマックスシリーズ(CS)に進出できるという状況で6連勝して。その後のファーストステージでも1点を守り切るという試合の連続だった。最後にああいう状況になるなんて予想してなかったですし、まだまだキャリアの中で経験できていないことがこれからもたくさんあるんだろうなと感じた1年だった」

タイガースの2019年は文字通り「劇的」だった。9月15日を終えた時点で3位広島カープとは4.5ゲーム差で残り9試合。Bクラス濃厚でポストシーズン進出が「絶望的」といえる状況に陥りながら6連勝フィニッシュを含む8勝1敗の快進撃を見せ3位に滑り込んだ。勢いそのままで横浜に乗り込んだ横浜DeNAベイスターズとのCSファーストステージも2勝1敗で突破。1試合も落とせず、1点も与えられない痺れるゲームの連続は何物にも代えがたい経験となったことは間違いない。個人としても4月の開幕4戦目で読売ジャイアンツ・岡本和真と接触して左足薬指を骨折しながら、強行出場を続けた同9日には甲子園でサイクル安打も達成。痛みに耐えながら戦った序盤、そして未体験の緊張感を味わった終盤と、中身の濃さもキャリアで郡を抜いていた。

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最終更新:1/20(月) 13:25
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