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町田 康、30年間飲んだ酒を止めて気づいたこと「純粋な楽しさって人間の身に起こりうるのか」

1/20(月) 18:05配信

J-WAVE NEWS

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。12月26日(木)のオンエアに、ミュージシャンで小説家の町田 康がゲストで登場。11月に発売した著書『しらふで生きる 大酒飲みの決断』(幻冬舎)を紐解きながら、町田の禁酒生活に迫った。

禁酒のきっかけは「ちょっと魔が差した」から

30年間飲み続けていたお酒を、やめる。町田がそう思い立ったのは、4年前のことだった。『しらふで生きる 大酒飲みの決断』では、その理由や心境が綴られている。この本を読んだクリスは「お酒をやめたことで、こんなにおもしろい一冊が書けるなんて驚きました」と感想を述べた。

クリス:なぜお酒をやめようと思ったのですか?
町田:普通、人間が何かをやると必ず「なぜだ?」と訊かれるんですね。これはどんなことでも訊かれるんですよ。別に酒じゃなくても、何をやっても「なぜ?」って。
クリス:「なんで髪切ったの?」みたいに。
町田:そうそう(笑)。でも、それって困りません?
クリス:禁酒のきっかけは「ちょっと魔が差した」という雰囲気ですかね。
町田:その通りです。自分の正気を疑う感じですね(笑)。そもそも酒をやめるなんて考えられなかったですからね。禁酒した自分に「君、大丈夫?」って。
クリス:それはしらふの自分が言っているんですか(笑)?
町田:それが難しいんですよね。どっちが自分としてまともなのかが判然としない。その戦い、葛藤がこの本の第一部で書かれているわけです。「酒をやめる」って言う自分と、「そんなこと言うなんて信じられない。何を考えているんだ」って自分が戦う。それがどうなるかを書いています。

飲酒を止めて気づいたこと

酒をやめた町田は「酒には弊害がある」と気づいたという。

町田:酒は単に体がダルかったりするから、酒をやめてみたら「もしかして酒が原因か?」という気持ちがだんだんと大きくなったから、「酒を飲まない方が普通かもしれない」と思いだして。しばらく酒をやめると、飲んでない状態が異常だったことが、だんだんと普通の状態に変わっていくんです。それがおもしろいですね。
クリス:禁酒によって経済的にも違うとか、熱海に住まれているからお酒を飲んで家に帰ることも大変だったと気がついたそうですね。

そういった具体的なデメリットだけでなく、生き方に関わる大きな気づきもあった。

町田:それ以上に思ったことがあって。酒を飲んだら楽しいじゃないですか。でも、純粋な楽しさって人間の身に起こりうるのか、と考えたんです。つまり、酒を飲んで楽しいってことは、その後に絶対に逆の苦しみが必ず自分の身に起きているんじゃないかと。それは端的に言うと二日酔いとか、金がかかるとか、熱海の家まで帰れないとか、いろんなことがあるんです。それを考えたら「酒を飲んでも飲まなくても一緒だな」って気がしましたね。

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最終更新:1/20(月) 18:05
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