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ちはやふる基金、末次由紀さんが語った「責任」 競技人口増で運営負担「若宮詩暢のような子にできること」

1/22(水) 7:00配信

withnews

課題残る選手の「キャリア」

《競技かるたには、優勝賞金の出る大会はほとんどなく、「プロ」もいません。名人・クイーンのタイトル保持者などの強い選手たちも、定職を持ちながら空いた時間で競技を続けています。大会参加だけではなく、選手たちにとって「キャリア」も悩みの種です。》

――「ちはやふる」ではかるたで生きていくために試行錯誤するクイーン・若宮詩暢も描かれています。きれいごとだけでは語れない「選手のキャリア」についても、描こうと思ったのはどうしてでしょうか。

 競技かるたにはプロがない……というのは、連載当初から感じていた一つの壁です。熱心に競技かるたに打ち込むキャラクターを描いても「それは将来の役には立たない」などと周囲に言われてしまう……というのを、作中でも描いて来ました。その描写をなしには、情熱さえも描けないと思いました。続けるには条件が難しい、ということが、いつもキャラクターの傍に問題としてあるということ。「どうしたらいいの?」と一緒に考えていきたいと思っていました。

 特に、本当に他に得意なものがない不器用な若宮詩暢を描いていく上で、その問題意識は大きくなっていきました。こんな風に、「かるたしか自分はできない」と泣く子が近くにいたら、わたしは何をする?と、いうことを考えざるを得ませんでした。

――2月23日に京都で行われる「ちはやふる小倉山杯」には、ちはやふる基金から賞金が出ることになっています。

 ちはやふる小倉山杯は、直近一年の大会の成績優秀者8名だけがエントリーできるという特殊な大会です。競技かるたの試合を見に行っても、参加者が多く「どこを見ていいかわからない」となってしまうのですが、この大会はどこを見ても超A級選手の試合が見られます。

 強さを研ぎ澄ました選手のその努力が報われるべきだ……と長年思っていたので、賞金の出る大会にしていただいたことは大変嬉しく、ありがたいことだと思っています。若宮詩暢がきっと喜ぶ、と思ってしまいます。

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最終更新:1/22(水) 7:00
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