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「合流」よりも選挙対策を  野党共闘が成果あげた現実が示すこと

1/21(火) 16:12配信

47NEWS

 通常国会が20日召集された。全く収まる気配を見せない「桜を見る会」問題、統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件など、安倍政権の足元を揺るがす問題が山積するなかでの国会だが、その国会召集までの実現を目指していた立憲民主、国民民主両党の「合流」は、結局実現しなかった。(ジャーナリスト=尾中香尚里)

 ▽野党のパフォーマンスは格段に向上

 立憲民主党の枝野幸男代表は、国会召集日の20日までに「合流」の可否を決めるよう要請。国民民主党は20日の両院議員総会で対応を協議したが、結論を出せぬまま「協議継続」の方針を確認するにとどまり、玉木雄一郎代表も「(協議は)いったん小休止になるのかもしれない」と認めざるを得なかった。

 「やはり野党はだめだ」とお決まりの台詞を吐く必要はない。この間の野党の全体状況は、議員数が増えているわけでもないのに、17年の前回衆院選直後の状況より格段に向上している。政党間の駆け引きに右往左往するより、国会の「表」の場での与野党攻防を追う方がはるかに生産的だ。

 とはいえ今回の「合流」問題は、17年衆院選以降の野党状況の変化がうかがえて興味深い面もあった。国会の論戦本格化を前に一度振り返っておきたい。

 ▽「政治は時間の関数」

 言うまでもなく現在の構図は、早期「合流」を求める立憲・枝野氏に対し、慎重な協議を求める国民・玉木氏、という形だ。だが、ほんの半年ほど前まで、この構図はむしろ逆だった。単独での党勢拡大を目指す枝野氏が、国民民主党を含む外野からの「野党はまとまれ」圧力を受けていた。

 いつの間にか攻守が逆転している。その理由を考えると、枝野氏がこれまでたびたび口にしてきた「政治は時間の関数」という言葉が思い浮かぶ。

 「政治は時間の関数」は、枝野氏が若手議員だった頃、台湾の李登輝総統(当時)から聞いた言葉だ。「政治は時間の変化に応じて変わっていくべきものであり、かつて正しかった政治・政策が今も正しいとは限らず、今、正しい政治・政策が、将来にわたって絶対的に正しいわけではない」という意味だと、枝野氏は解釈している。

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最終更新:1/21(火) 16:12
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