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子ども同士で解決する能力を支援するのが大人 ~ 型破り校長の改革論(4)

1/21(火) 21:50配信

ニッポン放送

千代田区立麹町中学校・工藤勇一校長 × 大橋未歩 対談インタビュー
<第4回>
2014年から千代田区麹町中学校の校長を務める工藤勇一氏。宿題、定期テスト、固定担任制の廃止など、異例の改革を次々と行う手腕には多くのメディアが注目し、麴町中学には文部科学省など全国の教育関係者が視察に訪れる。その大胆な改革の根底にある子育て論についてまとめた『麴町中学校の型破り校長 非常識な教え』(SB新書)を著した工藤校長に、フリーアナウンサー・大橋未歩がインタビュー。ニッポン放送「大橋未歩 金曜ブラボー」(2019年12月20日放送分)での対談の再録として、全4回にわたりお届けしている。

■あまりにも他の国と違い過ぎる日本の子ども

 

手段が目的化している日本の教育には無駄なことが多い――――こうした前回・第3回の話に続く今回は、そんな日本の子供たちが持っている意識についての課題から。

【工藤 勇一 氏 プロフィール】
1960年、山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学理学部を卒業後、山形県と東京都の公立中学校で教員。その後、東京都や目黒区、新宿区で教育委員会に勤め、2014年から千代田区立麴町中学校の校長に就任。麴町中学では宿題の廃止、定期テストの廃止、固定担任制度の廃止など異例の改革を実行。その日常識とも言える改革は多くのメディアで取り上げられ、麴町中学には文部科学省など全国の教育関係者が視察に訪れるようになった。

 

(※以下、「――――」部分はインタビュアー・大橋のコメント)

――――日本の子どもたちを見ていて、大人に対して失望しているのではないかというところが怖いのですが、どのように変えていこうと取り組まれているのですか?

工藤:日本財団が調査を行った「18歳意識調査」(2019年11月30日発表)というものがあります。これは世界9ヵ国の17歳から19歳の男女1,000名ずつくらいを対象に調査したものがあるのです。これを見ると、日本の教育が何とかしなければいけないところまできているというのがわかります。例えば、「自分を大人だと思う」と答えた日本の子どもは29.1%しかいません。他の国はインド、インドネシア、韓国、ベトナム、中国、イギリス、アメリカ、ドイツの結果があるのですが、ドイツだったら82.6%。アメリカは78.1%、イギリスは82.2%、中国は89.9%。

――――日本と全然違いますね。

工藤:「自分は責任のある社会の一員だと思いますか」という回答、インドは92%です。中国も96.5%。イギリスも約90%、アメリカも90%、ドイツも80%を超えています。なのに、日本は44.8%。

――――そんなに低いのですね。

工藤:あまりにも他の国と違い過ぎます。日本の子どもたちが子どもなのですよね。「自分の国に解決したい社会課題がある」と答えている人は、インドは90%近いです。アメリカも80%。なのに、日本の子どもたちは46.4%。愕然としますよね。

――――先生の最終的な上位目的はそこですよね。考えられて、大人は素敵じゃないかと思って貰える子どもを育てるという。

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最終更新:1/21(火) 22:27
ニッポン放送

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