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【特集】薬物依存症の方が暮らす施設建設に『断固反対』“社会復帰”必要なのは分かるけど...不安拭えない住民

1/21(火) 15:56配信

MBSニュース

薬物依存症からの社会復帰を支援するNPO法人が施設を建設する計画に、周辺の住民達が反発しています。住民達は「施設が必要なのは分かるが万が一何かあったら…」と口を揃えます。解決の糸口はあるのでしょうか。

「京都ダルクのグループホーム建設計画」に反対

京都市伏見区の住宅街にひと際目立つ「京都ダルク建設計画断固反対」の張り紙。住民達が反発しているのは、薬物依存症からの社会復帰を支援するNPO法人『京都DARC(ダルク)』が、グループホームを120~130坪ほどの土地に建設するという計画です。

2003年に開設された京都ダルクでは、薬物依存症から立ち直ろうとする利用者達が、お互いに体験を語り合ったりボランティア活動をしたりして、依存症からの回復や社会復帰を目指しています。今回、建設計画が進められているのは京都ダルクのリハビリ施設そのものではなく、利用者達が暮らす『グループホーム』です。

「グループホーム」とは?

グループホームとはどういう施設なのか、京都ダルクが京都・伏見区内で運営している別のグループホームを取材しました。施設を案内してくれたAさんは、20歳になる前から覚醒剤に手を染め、4回逮捕・起訴された後、約1年前に京都ダルクにたどり着きました。

Qここ(グループホーム)には何人住んでいる?
「今3人ですね。ここは話をしたりご飯を食べたりするリビングと台所とかですね。」(薬物依存症を患うAさん)

Aさんのグループホームでは、覚醒剤による薬物依存症の男性3人が共同生活を送っています。午前9時頃にここから自転車で10分の京都ダルクのリハビリ施設へと向かい、依存症の回復プログラムを受けた後、午後5時頃にグループホームに帰宅。その後は部屋でテレビを見たり買い物に出かけたりと、それぞれが自由に過ごしていると言います。

「近所の人も挨拶をすれば挨拶を返してくれる。最近は日曜日だと『走ったりもするんですねー』とか声をかけてくれます。」(Aさん)

「必要なのは分かるが…」不安が拭えない住民

京都ダルクは現在、京都・伏見区内の3か所でグループホームを運営していて、7人の利用者がここからリハビリ施設へ通っています。しかし老朽化が進んでいるため、この3つのグループホームをまとめて、新しい1つのグループホームを建設しようとしているのです。ところが…

「大学もあるし、学校の通学路でもあるので、わざわざここにする必要はないのではないかと思う。」(住民)
「集団でいらっしゃると怖い感じはするので、前はなるべく通りたくないなって感じはします。」(住民)

建設予定地の近くに住む猪股秀雄さんはこの計画を知った時、過去に起きたある事件が頭に浮かんだと言います。

「『東近江ダルク』。滋賀県の方で入居者同士の殺人未遂事件があったと、そういう話もあったので。」(建設予定地の近くに住む猪股秀雄さん)

2017年、滋賀県東近江市にある『東近江ダルク』で、利用者の男が同居していた男性を包丁で切り付けるという事件がありました。

周辺の住民達は「施設が必要なのは分かるが、万が一、施設の利用者が問題を起こした時に誰が責任を取れるのか」「評価すべき活動をしているのは分かるがどうしても不安が拭えない」と話します。

「騒がれる、夜中に大きな声を出される、いろいろな問題があるのですが。皆さんやっぱり誰でもそうだと思うが、薬物依存症というと、やっぱり怖いから(注意などを)言えないっていう人がほとんどなんですよ。」(反対住民)

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最終更新:1/21(火) 15:56
MBSニュース

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