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コンビニおでんは「コミュニケーション売り」から「パッケージ売り」へ転換期

1/21(火) 13:00配信

日本食糧新聞

コンビニエンスストアのおでんは転換期のようだ。セブンイレブンで販売を停止する店舗があるほか、ファミリーマートの一部店舗では今までのおでんを一変させた。数あるコンビニの商品の一つに過ぎないのだが、「おでん」の変化に様々な消費側と提供側の事情が見えてくる。なぜなら、コンビニの商品の中で、「おでん」という商材は、客側が自分で取り分ける唯一の特異性のある商材だったからである。

レンジで温めるパッケージおでんを導入

ファミリーマートが今までのおでんの代わりに一部店舗で1月14日から発売したのはあらかじめ数種類の具材が袋詰めされたタイプのおでんだ。注文を受けると店側で容器に移してレンジで温めて提供する。

商品アイテムは2種類で、大根、さつま揚げ、ちくわ、こんにゃくが入った「おでん4個入り」(税込み268円)と、それに昆布と竹の子が加わる「6個入り」(税込み358円)だ。今までのような1個売りはなくなった。

今のところ、週替わりで中の具材が変わるといったことはなく、例えば人気のある卵や白滝などは電子レンジで温めると破裂や変形の恐れが生じるため、提供しないという。

コンビニおでんは冬のコンビニの風物詩でもあった。真冬より9月が勝負と言われるのもコンビニおでんの特徴の1つ。真夏の暑さが和らぎ、体感温度が下がった上に、室内はまだ冷房が効いているため温かいおでんが欲する消費者が多いのだ。

毎年の定番商品でありながら、年ごとに各社はしのぎを削ってリニューアルを重ねて今日に至る。匂いを工夫し、汁を変え、具材の種類を変え、さらには大根の切り込みを変え、白滝の切り方や結び方や食感まで改良を重ねて、消費者ニーズに応えてきたといえる。

コンビニのおでんは非常に特異性のある商品だと感じる。コンビニに売られている食品はほぼ全てパッケージされて売られているが、おでんだけは、客側が好きな具材や数量を自由にその場で選択できる。一品100円前後のお手頃な価格も買いやすいとされた。

一方で、以前から衛生面を懸念する声は多かった。手で触る人や一端容器に入れた具材を鍋に戻す人、おしゃべりしながらすくえばそれなりの異物も入っているかもしれない。

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最終更新:1/21(火) 13:30
日本食糧新聞

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