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風邪に注射や点滴は効果がない!? 風邪を早く治す方法

1/21(火) 20:45配信

All About

◆風邪の主原因はウイルス……抗菌薬は効かないが、免疫力だけで自然治癒できる

肺に出入りする空気の通り道を気道といいます。そのうち、鼻や口から声帯までが上気道、その奥の気管支が下気道です。この上気道の感染による炎症性の病気を「風邪」、医学的には「風邪症候群」といいます。下気道の炎症は「気管支炎」、さらに気管支の奥にある肺の炎症は「肺炎」です。

風邪症状は上気道だけでなく下気道まで広がっていることが多く、最近では下気道にまで広がって急性炎症をきたす疾患を総称して「風邪症候群」という病名が使われています。

上気道の炎症を起こす風邪の主原因はウイルスです。ウイルスは体内の免疫の力で治療できます。残念ながら、ウイルスには細菌に効果がある抗生物質は効きません。ただし、風邪の大部分は免疫力で治癒することができるので、過度の心配は不要です。

◆風邪治療に使われる注射・点滴の種類・成分・効果

「風邪を早く治したい」と、風邪で来院されて注射を希望される患者さんは少なくありません。「昔、風邪をひいたときに注射を打ってもらったらすぐに良くなった」という方もいらっしゃいます。では、「風邪のときの注射」とはどのようなものでしょう?

風邪で使用されると考えられる注射・点滴の種類は、大きく4つに分類することができます。

1. 風邪に対しての抗生物質の点滴
2. 風邪に対しての栄養剤の点滴
3. 風邪に対しての解熱剤の注射
4. 風邪に対してのビタミンの点滴

順に見てみましょう。

◆1. 風邪を治すための抗生物質の点滴……「細菌による二次感染」が重篤な場合は有効

最初に述べたように、ウイルス感染には抗生物質は効きません。風邪の大部分はウイルス感染なので、風邪に抗生物質の点滴をしても当然ながら効果はありません。

しかし、細菌による二次感染を起こしている場合には、抗生物質は効果があります。重篤な感染でなければ抗生物質は飲み薬でも十分効果的なのですが、重篤な細菌感染による肺炎などを併発している場合には、抗生物質の点滴を行います。有効なのは、いわゆる「ただの風邪」の場合ではないことを押さえておきましょう。

◆2. 風邪のときの栄養剤の点滴……嘔吐・下痢がひどく水も飲めない場合は有効

栄養剤の点滴が必要な場合、点滴内には、カロリーのもとになるブドウ糖やナトリウムなどの電解質が含まれています。一般的に、点滴内のブドウ糖は、血管炎や血管痛が起きにくい5~10%ぐらいの濃度となっています。カロリーは、点滴量500mlでブドウ糖5%濃度だと100kcal、点滴量500mlでブドウ糖10%濃度だと200kcalになります。

スポーツドリンク、例えばポカリスエットだと、500mlで135kcalありますので点滴と同じぐらいのカロリーが期待できます。飲めるのであれば、わざわざ点滴をする必要はないでしょう。

嘔吐・下痢や食欲不振などで、飲水ができない場合には点滴が効果的です。

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最終更新:1/21(火) 20:45
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