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ESG指数セクター構成で差別化、パフォーマンスは「エネルギー」低迷の一方…

1/22(水) 16:40配信

モーニングスター

 国内外でESG(環境・社会・企業統治)が注目を集める中で、パフォーマンスへの関心も高まっている。米モーニングスターが独自に算出するグローバル株式のESG指数「モーニングスター・グローバル・マーケッツ・サステイナビリティ」(配当込み・米ドルベース、以下グローバルESG指数)の19年12月末までのトータルリターンは過去1年間が27.94%となり、グローバル株式指数「モーニングスター・グローバル・マーケッツ」(配当込み・米ドルベース、以下グローバル指数)を1.01%上回った。

 より長期で比較すると、3年間、5年間ではグローバルESG指数がそれぞれ年率で0.80%、0.11%上回ったものの、10年間は0.17%下回った。ESGへの関心が高まってきた直近のパフォーマンスが相対的に良好となっている。現状、超過リターンは小幅にとどまるが、今後ESGの観点で優れた銘柄への資金流入が続き、優位性が高まるか注目される。

 サステイナビリティ・インデックスはESGの格付けであるモーニングスター・サステイナビリティ・レーティングに基づき組入銘柄を選定する。したがって、指数の構成はESGの観点での優劣を反映している。セクターの比率は基準となる指数の構成に比べて大きく乖離しないよう制約があるものの、具体的に19年12月末時点でのセクター別構成比率を見ると、グローバルESG指数がグローバル指数に対してオーバーウェイトしている主要なセクターは「テクノロジー」や「一般消費財」で、それぞれ2.11%、1.91%上回るなど一定の差異が見られる。

 一方、グローバルESG指数がアンダーウェイトしているセクターで目立つのは「エネルギー」や「素材」でそれぞれ2.29%、2.17%下回る。ちなみに、19年のグローバル株式のセクター別リターンを見ると、「テクノロジー」は43.83%と、「エネルギー」の13.48%を大幅に上回っており、グローバルESG指数の良好なパフォーマンスはテクノロジーの寄与があったと考えられる。また、ファンドの運用プロセスにESGが組み込まれる例も増えており、投資家がESGの観点から銘柄、セクターを選別した結果、「テクノロジー」と「エネルギー」で明暗が分かれた可能性もありそうだ。

 なお、国内で購入可能なESG関連の米国上場ETF(上場投資信託)としては、「iシェアーズ MSCI米国ESGセレクトETF」(ティッカー:SUSA)や「グローバル・X・コンシャス・カンパニーズETF」(KRMA)などがある。

坂本浩明

最終更新:1/22(水) 16:40
モーニングスター

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