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塩野瑛久&長妻怜央が“ありのままでいる”ことの大切さを訴える。舞台『DECADANCE』~太陽の子~、まもなく上演!

1/22(水) 12:01配信

エムオンプレス

塩野瑛久、長妻怜央、猪野広樹、小南光司らが演じる4人の少年による冒険が描かれる舞台『DECADANCE』~太陽の子~が、1月24日(金)よりEX THEATER ROPPONGIにて上演される。
本作は、DisGOONieの代表であり、稀代の作・演出家の西田大輔の手がける新作で、魔女伝説のルーツを巡る物語となっている。
そこで、主演であり“太陽の子”と呼ばれたテイラーを演じる塩野瑛久と、“月の子”と呼ばれたマリウスを演じる長妻怜央にインタビュー。性格の違うふたりがまったく違うタイプの役を演じることについて、面白さや苦労を聞いた。

【写真】塩野瑛久と長妻怜央の撮り下ろし2ショット

取材・文 / エンタメステーション編集部
撮影 / 増田慶

◆大人には大人のルール、子供には子供のルールがある
ーー おふたりが初めてお会いしたときの印象はいかがでしたか。

【塩野瑛久】 この舞台の顔合わせが初めてです。彼の声のトーンを聞くと、明るくていい人だろうと感じて頼もしかったです。

【長妻怜央】 嬉しいです!(笑)共通のメイクさんに担当していただいたので、「塩野さんと共演します」と伝えたら、「しっかりしているタイプだから頼っていい」と言われて安心しました。実際、お話しすると僕のことも真摯に受け入れていただいて……でも、稽古で仲良くなるにつれ、そんなに会話をしてくれなくて(笑)。

【塩野】 ごめん! 稽古場では演技に集中してあまり喋らないかも。

【長妻】 でも、稽古場でみんなが面白いことを言ったときの笑顔が可愛いです(笑)。

【塩野】 何目線ですか!(笑)

【長妻】 “笑顔が可愛いなー目線”です(笑)。

ーー (笑)。今回の舞台では、塩野さん、長妻さんのほかに、猪野広樹さん、小南光司さんが幼馴染みを演じますが、ご自身の役どころについて教えてください。

【塩野】 僕が幼馴染みのひとり、「太陽の子」と“呼ばれていた”テイラーを演じます。

ーー “呼ばれていた”なんですね。

【塩野】 そうです。あるときからテイラーは自らの称号を捨て、放浪の旅をすることになります。果たしてその目的は何か、どうしてそうなってしまったのかが明らかになるところが見どころだと思います。

【長妻】 僕はマリウスという役です。王家の子供ですが、正室ではない母親の息子で、みすぼらしい街で暮らし、そのときにテイラーたちと仲良くなります。でも、あることをきっかけに王家に戻ってテイラーたちと再会したら、少年時代のときとみんなの様子が違っている。それに戸惑いつつ冒険をします。

【塩野】 演出の西田大輔さんは「大人には大人のルール、子供には子供のルールがある」とおっしゃっていて。たしかに、子供は無敵だし、活力がすごいと思います。ルールや世間体がなくて、純粋な想いで行動している。でも、成長して大人に近づくにつれ、そうではなくなってしまうタイミングが描かれているのが、サブテーマになっています。

【長妻】 今作は稽古をしているなかで台本が出来上がっているので、結末のわからない状態で臨んでいるのですが、新たなシーンごとに西田さんから解釈を教えていただきます。より集中した状態で西田さんのご説明を聞くと、すっとシーンの状況が見えてくる。

【塩野】 そうだよね。先の見えない緊迫した状況なのに、(長妻)怜央くんが熱心にメモを取って勉強しているので感心します。

ーー メモを取るタイプ、取らないタイプ、どちらが多い座組みですか。

【塩野】 書く人のほうが多い気がします。ただ、どちらが優れているとは言えないですね。脚本は、最後まで読んでも、演出家の指摘があれば変わっていくからです。西田さんが思い描くものをはずさないようにメモをしているのですが、僕らが“こうしたい”という意見があれば、西田さんも受け入れてくれる。自分の台詞を試して、指摘を受けて、また新しい挑戦をします。だから、その都度メモを書き直さないといけなくて(笑)。重要なのは、僕が役のことを意識することですし、西田さんは柔軟性がある方で信頼できるので、メモの内容がどんどん変わって欲しいと思います。

【長妻】 脚本が出来上がっていないわけですから、僕らも知らない面やどんでん返しが出てくるかもしれませんね。柔軟に対応していきたいです。

◆怖くて夢を見ることもある稽古
ーー お話を伺っていると、追い詰められる稽古ですね。

【長妻】 ええ。怖くて夢を見ることがあります(笑)。

【塩野】 昨日は眠れませんでした(笑)。役者は面白くて、結局、一晩寝ないと台詞が覚えられない。そんなジレンマを抱えるわけですから、実に奥が深い職業だと思います。

ーー たしかに、寝ると記憶が定着することは聞きます。どのように台詞を覚えますか。

【塩野】 僕は机の前に座って覚えます。

【長妻】 僕は歩きながら。

【塩野】 そうだった!(笑)稽古場でも歩いているよね。

ーー 稽古が始まってから、どこかに一緒に行きましたか。

【塩野】 この前初めてご飯を食べに行きましたね。

【長妻】 楽しかったです! 馬肉を食べました。

【塩野】 役づくりのために食事制限をしていたので、最初はパスタのお店になりそうでしたが、炭水化物はできるだけ摂りたくなくて、馬肉を提案したら決まりました。

ーー 猪野さんや小南さんたちと一緒にいるときは、普段、どのようなキャラクターですか。

【塩野】 きっちり分かれています。“陽キャラ”が小南くんと怜央くんです。

【長妻】 “陽キャラ”ですか!(笑)

【塩野】 物静かな“陰キャラ”が僕と猪野くんですね。

◆塩野瑛久はストイック、長妻怜央は真面目な性格
ーー 稽古や食事会を重ねて意外な一面を見ましたか。

【塩野】 怜央くんは、とても真面目です。稽古場に早くから率先して入っている。ひとりひとりの名前をノートに書いて、その人の性格や情報をどんどん追加していく。怜央くんにはいつも驚かされます。

【長妻】 少し照れますね(笑)。基本的に今作に限らずどの舞台でもノートに書きます。それから、稽古場のすべての人と話すように心がけています。

ーー 社交的な性格と言えるかもしれませんね。

【長妻】 静かにしているほうが疲れますね(笑)。幼い頃は静かな子供だったそうですが、役者の仕事を始めて、コミュニケーションの必要性を感じたこともあって、よく共演者の方とはお話しするようにしています。

ーー 塩野さんの印象はいかがですか。

【長妻】 塩野さんはストイックで食生活も気をつけているし、普段から規則正しいことが見た目から伝わってきます。それから、演技のアドバイスもいただける信頼できるお兄ちゃんのような人です。

【塩野】 ありがとう。もともとは怠けたいタイプなので(笑)、だからこそ、ストイックな生活を強く意識していて。そうすると生活リズムが安定して、役者にフィードバックできる。それから、最近は役者にとって必要なものと必要でないものを見極めるようにしています。プライベートや役者としての時間を区別して、それぞれの時間を大事にしています。

【長妻】 僕は誰かと一緒にいることで頑張ることができる。でも、ひとりの時間を持つことも大切ですよね。ですから、塩野さんのことを尊敬しています。

ーー 先日、別の取材で、西銘 駿さんが塩野さんのことを、「一歩引いているタイプ」だとおっしゃっていたのが印象的でした。

【塩野】 あはは。僕も笑いたいときは笑っていますよ。無理しているわけではないです。でも仕事になれば入り込んでしまう性格かもしれませんね。人一倍頑張らないと吸収できないと思っているからだと思います。

◆もともと持っている属性と逆の役を演じることで生まれる化学反応
ーー そんなタイプの違うふたりが、舞台の上でどのような関係性を築くのかも楽しみです。

【塩野】 西田さんからも言われたのですが、今回は僕らがもともと持っている属性と逆の役を演じます。そうすることで見たことのない化学反応が生まれると思います。それでも、怜央くんが演じるマリウスから明るさがにじみ出ることがあって、西田さんから「怜央は稽古場でジメッとしているほうがいい」と言われるのですが、その3分後には明るくなっている(笑)。

【長妻】 ジメッとしたいんだけどな(笑)。

【塩野】 でも、そこにいるだけでカンパニーの空気が明るくなるので、怜央くんらしいと思います。怜央くんは素直さがあるからこそ“怜央くん”だと思う。クールなキャラクターだったら、周りからアドバイスをされにくいし、台詞合わせを積極的にすることもないと思います。だから、怜央くんは明るくていい!

【長妻】 ありがとうございます!(笑)

ーー 実際に“太陽の子”を演じてみていかがですか。

【塩野】 先ほどもお話ししたように、西田さんは僕らの属性をふまえたうえで、あえて真逆のタイプの役を書かれていて、それは脚本からもにじみ出ています。でも、僕はテイラーには共感しかないんです。本人は決して自分が選ばれた人間である“太陽の子”だと思っていないし、だからこそ、周りの人間がついてくる印象があります。“ありのままでいる”ことが最も大切なキャラクターだと思います。

【長妻】 マリウスはねじ曲がっていて、愛情をどう扱っていいのかわからない。だからこそ、マリウスは悪になるのですが、まっすぐで、自分の信念がある意志の強いキャラクターです。“誰かのためにこうしたい”という希望があるのに、別の人間から見ると敵に見えてしまう。ただ、僕からマリウスを見ると、悪に染まるのが必然だと思うことができる。悪い人間なのに、どこか愛せる部分があるのをどう出せるかによって、舞台全体の見え方が違ってくるかもしれません。

◆矛盾している複雑な関係を一緒に演じられるのは楽しみ
ーー おふたりの関係性が舞台をつくるような気がします。

【長妻】 そうだと思います。塩野さんはご自身に“芯”を持っているからカッコいいし、普段の立ち振る舞いも違う。そういう人に憧れるから、プライベートでも仲良くなりたいです。

【塩野】 僕も一緒だよ!(笑)またご飯に行きたいよね。似た者同士であり、正反対でもある、矛盾している複雑な関係を一緒に演じられるのは楽しみだよね。

【長妻】 そうですね。きっと素晴らしい舞台になると思いますよ。

塩野瑛久&長妻怜央が“ありのままでいる”ことの大切さを訴える。舞台『DECADANCE』~太陽の子~、まもなく上演!は、【es】エンタメステーションへ。

最終更新:1/22(水) 12:01
エムオンプレス

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