ここから本文です

スバルのADAS高度化の主役はステレオカメラ、車台にもまだ伸びしろ

1/22(水) 6:25配信

MONOist

ステレオカメラは“いいとこどり”

 安全面ではまず、2020年代前半に運転支援システム「アイサイト」の新世代版を投入する。新世代アイサイトでは、ステレオカメラを刷新して視野角拡大や画像処理性能を高めるとともに、ミリ波レーダーとステレオカメラを連携させて運転支援機能を充実させる。

 ステレオカメラの改良によって実現する機能としては、右左折時の横断歩道の歩行者や、右折時に直進してくる対向車の検知がある。スバルはこれまでステレオカメラのみでアイサイトの機能を実現してきたが、ミリ波レーダーによる周辺監視が加わることにより、出会い頭での衝突回避や、高速道路での車線変更支援、渋滞時のハンズオフ機能を追加する。高速道路のデジタル地図を使用してカーブの前に自動減速する機能も製品化する。

 新世代アイサイトではミリ波レーダーを新たに取り入れるが、「ステレオカメラはミリ波レーダーやLiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)の“いいとこどり”ができる」(スバルのADAS担当者)という考えで、前方監視用センサーとしてのステレオカメラへのこだわりは変わらない。2020年代後半には、走行可能なフリースペースを検知するためのセグメンテーション技術や、自動ブレーキで衝突が避けられないときにステアリング操作で障害物を回避できるルートを推定する技術をステレオカメラで開発する。

アイサイトだけでは実現できない死亡事故ゼロ

 アイサイトとドライバーモニタリングシステムとの連携も進める。わき見運転や、ドライバーの意識喪失などを検知した際に道路端に寄せるなど、ドライバーの状態の異変やミスによる事故を防ぐための対応を強化する。

 ADASの高度化で事故が避けられない場合も想定し、早期の救命処置を行うための自動通報システムの採用と通報機能の拡充を進める。現在は、衝突の方向や衝突の激しさ、シートベルトの着用の有無などの情報をコールセンターのHELPNETに自動通報する仕組みだ。今後、各シートの着座センサーのデータをもとに乗員数を伝えたり、歩行者エアバッグの作動から歩行者事故の発生を通報したりできるようにする。さらに、アイサイトの検知結果をもとにした歩行者の救出要請、ドライバーモニタリングシステムと連携した急病時への対応など、事故のけが人の救命率引き上げにつながる情報精度の向上に取り組む。

 衝突安全の強化も継続し、歩行者だけでなくサイクリストまで保護できるエアバッグの導入や、衝突場面に応じてシートベルトの拘束力を制御するなどの技術も取り入れる。

2/3ページ

最終更新:1/22(水) 6:25
MONOist

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ