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「“アイデアキラー”はいらない」老舗雑誌を立て直した編集長・松田紀子が語る組織改革術

1/22(水) 14:50配信

新R25

ネット上では、“新しい働き方”を推進するイケてる企業の情報が、日々発信されています。

生産性高く、自由に働くビジネスパーソンを見て、うらやましく思う一方で、「自分の会社は旧態依然としているから無理」「どうせ変われない」と感じている人もいるのでは?

過去の成功体験に依存して、変化しない組織を変えるにはどうすればいいのか?

今回そんなお話をお伺いしたのは、松田紀子さん。

1987年から続く料理雑誌『レタスクラブ』の編集長に2016年から就任し、「発行部数前年度比143%UP」「料理情報誌実売1位」を達成するなど、輝かしい実績を叩き出した話題のリーダーです。

創刊から約30年つづく“老舗”組織を、どうやって変革したのか? 松田さんの語る、“体当たり”かつ実践的な改革手法をお楽しみください!

〈聞き手=天野俊吉(新R25副編集長)〉

組織変革術1.ふたつの「共有」で、メンバーの自信に火をつける

天野:
今日は、“旧態依然とした組織”を活性化する方法を聞きにきました。

松田さん:
なるほど~。私が編集長として入った当時の『レタスクラブ』も、まさに旧態依然とした組織でしたね。

天野:
入ったころは、どんな雰囲気でしたか?

松田さん:
とにかくシーンとしてて活気がなかったです。最初に出た会議が、メンバーが企画を提案する場だったんですけど、1人ずつ順番に立って、紙の企画書に書かれた内容を読み上げるんですよ。

それに対して、誰も一言も意見を言わない。読み上げたら「スッ…」って座って、無言のまま次の人の番が始まるんです。

天野:
めちゃくちゃ想像できますが…そういう空気を変えるために、まずどんなことをしたんでしょうか?

松田さん:
「自分たちが変わらなければいけないという事実」を共有しました。

危機的状況だからこそ変化が必要なんだ、という前提を、みんなで共有することが大事ですね。

メンバーは何をやっても成果がなかなか出ないから、どんどん自信がなくなっている状態でした。ですから、そのねじれて眠っていたやる気に火をつけなきゃと思ったんです。

天野:
どうやってやる気に火をつけたんですか?

松田さん:
これも「共有」なんですが…「その仕事をやって得られるものの楽しさ」を共有するようにしました。

クライアントが喜んでくれたり、いい評判が立ってたりするときに、リーダーから率先してその話題を共有する。私たちの仕事は、こんな価値を生み出しているんですよ、と口に出すんですね。

天野:
なるほど。でも、「外から来たやつに正論を言われて、面白くない」みたいな反発もあったんじゃないですか?

松田さん:
ありましたけど、割と無視してましたね。気にしてもしょうがないので。

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最終更新:1/22(水) 14:50
新R25

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