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熱めの湯が好きな人は注意! 寒暖差の激しい季節に多発するヒートショック。今すぐできる予防策

1/22(水) 7:04配信

テレ東プラス

今回WEBオリジナル企画「主治医の小部屋」に寄せられたのは、冬場には特に気になる入浴時のヒートショックについてのお悩みです。さっそく同番組のレギュラー・秋津壽男医師に相談してみましょう!

脱水症状や熱中症がヒートショックを引き起こす

Q:30代女性です。先日80歳になる義父が入浴中に倒れていて入院しました。原因はヒートショックによる失神で家族が気づくのが遅れたら危ないところだったそうです。ヒートショック=高齢者がなりやすいという印象がありますが、他にも入浴時に注意したほうがよいことはありますか? また予防する方法があれば教えてください。

──先生、ヒートショックとはどんな状態なのですか。

「ヒートショックというと熱による健康被害というイメージですが、温度の急激な変化よって血圧が上下に大きく変動することで心臓や血管の疾患を引き起こすことをいいます。しかし入浴時の健康被害はそれだけではありません。多くは本質に熱中症と脱水症があり、暑くて熱中症状態になって循環動態が悪くなるか、汗をかいて脱水状態になって調子が悪くなるか、どちらか一方あるいは両方が原因のことがあります。

この相談者の場合は、家のお風呂場で倒れているのを発見されています。サウナなら熱中症の可能性もありますが、家庭の風呂では環境的になかなかそうはなりにくいですよね。倒れた原因には水分が足りなくなって脱水になり、血液の循環量が減ったという可能性も考えられるでしょう」

── どうして入浴中に体調を悪くなるケースでは高齢者が多いのですか。

「2つの理由が考えられます。ひとつは体重が少ないこと。健康な成人の血液量は体重の約7~8%です。かりに100ccの汗をかくとすると、体重50kgの人(血液量350~400ml)は80kgの人(血液量560~640ml)に比べ、脱水率がとても高くなります。そのため同じ量の汗をかいても、体重が少ない(痩せている)人はダメージが大きくなるというわけです。この方も痩せ型の人なのかもしれませんね。

もうひとつは、高齢の男性には熱いお湯を好む人が多いということです。若い人はぬるめのお湯に半身浴でゆっくり30分、1時間と入浴しますが、高齢男性は熱いお湯にグッとこらえて入ったりします。それによって血圧は入った瞬間に急激に上昇し、立ち上がった瞬間に血管が広がり下降します。つまり入浴中にヒートショックで倒れるのは熱いお風呂の中ではなく、熱いお風呂から立ち上がったときなんですね。お風呂場で失神するのはほとんどがこうした急激な血圧低下です。熱いお湯を我慢したときに急に姿勢を変えるのは危険なんですね。」

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最終更新:1/22(水) 7:04
テレ東プラス

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