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日本より速いペースで高齢化が進むタイ ビジネスチャンスを狙う日本企業の戸惑い

1/22(水) 11:42配信

FNN.jpプライムオンライン

急速な高齢化が進むタイ

タイはアジアの主な新興国の中で、最も急速に高齢化が進んでいる。国連によると、タイの人口に占める65歳以上の高齢者の割合は、2015年時点で10.6%で、2022年には14%となる見込みだ。総務省によると、日本は2019年9月、高齢者の割合はすでに28.4%に達しているが、実はタイは日本より高齢化のペースが速い。

【画像】プールで優雅にボール遊びを楽しむタイの高齢者たち

タイでは、1970年代以降、生まれる子供の数を抑制する家族計画を奨励し、徐々に出生率が低下。また、女性の社会進出が進む一方で、家事や育児、介護は女性が担うという伝統的な考え方が残り、少子化に拍車をかけている。世界銀行によると、2017年の女性1人が一生の間に産む子供の数、合計特殊出生率はタイが1.5人。日本は1.4人で、近い水準となっている。一方で、医療機関の増加と医療技術の向上などによって、タイ人の平均寿命も延びていて、2017年で76.68歳に達し、今後さらに延びていくと予想される。

タイでは急速な高齢化に伴い、社会保障制度の整備が急務となっている。高齢者の医療サービスも、指定された病院での受診に限られたり、年金制度に未加入だったりする高齢者も多く、家族の仕送りに頼っているのが現状だ。

先行する日本企業にとってビジネスチャンス

タイでの急速な高齢化は、日本の企業にとっては大きなビジネスチャンスだ。高齢化で先行する日本は、高齢者の介護・福祉の分野でさまざまな企業がしのぎを削ってきており、優れた製品をはじめ、サービスの技術もノウハウもある。すでにタイに進出している日系企業も多い。

企業の海外への展開を支援する日本貿易振興機構JETROバンコク事務所は、1月15日から3日間、介護や福祉に関する製品・サービスを扱う日本企業を対象とした視察・勉強会を開いた。タイで初めての開催となった背景には、タイをはじめ東南アジアでの高齢化の進展もある。企業側からも要望があり、定員もいっぱいとなって、参加できなかった企業も数社あったという。

参加した企業は、医療機器を取り扱う企業や介護サービス事業者、整骨院など14社。タイ保健省やすでに進出している日系企業の講演のほか、販売店やリハビリ施設などの視察が行われ、参加した日本企業にとって、タイでの展開・進出に向けて、大きな後押しとなる機会となったようだ。

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最終更新:1/22(水) 11:42
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