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新型コロナウイルス、退院した患者が体に起きた異変を明かす。「動くにも動けない状態だった」

1/22(水) 12:52配信

ハフポスト日本版

「隔離治療で、医療従事者は肌を少しも見せない防護服を身にまとっていた」

中国の武漢市を中心に広がりを見せている新型コロナウイルスによる肺炎で、隔離治療を受けた男性が退院後、自身の症状や入院生活をメディアに明かしている。

男性は最初はただの風邪と考えていたが、徐々に症状は悪化し、入院中は食事の介助を必要とするなど「動くにも動けない状態だった」と話している。

最初は風邪だと思っていた

男性の名は、メディアによって「王康」や「李」など違った仮名で報じられているが、内容や動画などから同じ23歳の男性だと思われる。

最初に違和感を覚えたのは2019年の12月24日。仕事を終えた際、体調が悪いと感じたため、友人と会う約束をキャンセルし帰宅した。男性はこのときの症状を「めまい、頭痛、それに四肢が少し痛みました」と振り返る。

翌朝出勤しようとしたが、「症状はひどくなっていた。全身の力が抜けるような感じがした」といい、急いで休みを取り地元の病院に向かったという。この時はまだただの風邪だと考えていたといい、熱も出ていなかった。

熱が出たのは12月27日。点滴を受けたが体調は良くならず、「力が抜けてほとんど動けなくなった」と振り返っている。

病院で検査したところ、血液検査では異常はなかったというが、肝機能検査で「正常ではない点があった」という男性。大学に付設されている病院でようやく「肺炎」の診断が下される。このとき、熱は40度を上回ることもあったという。男性は当時を次のように回想する。

「たくさん質問をされました。仕事場はどこかとか、(関係者が多く感染した)華南海鮮市場に行ったかとか...。仕事場が市場から直線距離で数百メートルだと告げました」

その後、専門家と、感染者の隔離治療が行われている別の病院がビデオ会議を開き、男性はその病院に移送されることが決まった。

隔離治療の様子は

治療そのものは「通常の肺炎と同じではないか」と話す男性。治療中の様子を克明に覚えている。

「1つの病室に何人かいましたが、4人を超えることはなかった。医療従事者は肌を少しも見せない防護服を身にまとっていました」

男性を支えたのは姉の献身的な看護だったという。

「医者や警備員が止めましたが、姉が病室に入ってきて、私の世話をしてくれると。当時は動くにも動けず、食事も喉を通らなかった。姉は一口、一口、食べさせてくれた」

男性の体調は徐々に回復し、1月15日に無事退院を果たした。自身が一早く快復した理由については「23歳と自分が一番若かったからだろう」と話している。

現在は消化不良に悩みつつも、道を歩いたり、運動したりするには問題ないという。看護をした姉もその後体調不良を訴えたが、肺炎ではなく風邪と診断されたという。

男性は闘病を通して10キロ以上痩せたというが「他人から見分けがつかないくらい。顔は大きいままだけど、腹のあたりは痩せたんだ」と冗談を言えるほどになった。動画の最後では、医療関係者への感謝の言葉を述べつつ「できるだけ外出を控えて、人の多いところには行かないでください」などと呼びかけている。

高橋史弥(Fumiya Takahashi)

最終更新:1/22(水) 12:52
ハフポスト日本版

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