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東海道・山陽新幹線 車内設備はどうなっている? コンセント Wi-Fi トイレ 特大荷物

1/22(水) 16:02配信

乗りものニュース

進化する座席、一方で座席数は変わらない

 鉄道を利用するうえで気になることのひとつに、「乗り心地」が挙げられるでしょう。ここでは、東海道・山陽新幹線の座席や設備について見ていきます。

【写真】N700Sではひじ掛けにコンセント

 東海道・山陽新幹線の開業当初から走っていた車両は、ご存じの通り、0系電車です。1964(昭和39)年、東京~新大阪間の開業に合わせてデビューしてから1986(昭和61)年まで、実に22年間にわたって製造され続けました。もともと0系の普通車は、リクライニングしない転換クロスシート(背もたれを前後に動かすことで向きを変えられる座席)でしたが、その後リクライニングが可能になり、快適性が増しました。また、1985(昭和60)年に営業を開始した100系電車は、シートピッチ(座席の前後間隔)が980mmから1040mmに広がり、0系では固定式だった3列座席が進行方向に回転できるようになりました。

 続いて開発された初代「のぞみ」用の300系電車では、座席の構造が大きく変わりました。軽量化を図るため、座面を支えていた金属製のばねをなくしたのです。これは高速走行に大きく貢献しましたが、一方で乗り心地が悪くなってしまい、利用者からの評判はあまりよくありませんでした。このため、現在活躍するN700系電車は、金属製のばねが復活しています。

 新幹線の座席は時代とともに進化していますが、一方で約30年にわたって変わらないものがあります。それは、座席の数。実は、300系と700系電車、N700系は、3形式とも1編成(16両)の乗車定員が1323人で統一されており、さらに1号車は65人、2号車は100人、3号車は85人……というように、各号車の座席数もそろえられているのです。こうすることで、たとえば車両が故障した際に違う形式で運行できるほか、形式ごとに予備を用意する必要もなくなるなど、効率的な運行が可能になりました。

3列席中央は幅が広く、先頭車はシートピッチが狭い

 ちなみに、300系の次に東海道・山陽新幹線用として開発された500系電車は、各号車の座席数が300系や700系と異なります。そのため、もし500系が故障してほかの車種で運行しなければならなくなった場合、「きっぷに表示された座席が存在しない」という事態が起こってしまいました。500系は、300系よりも早く2011(平成23)年3月に東海道新幹線での運用を終えましたが、その背景にはこうした事情もあったのです。

 このように、現在は新幹線の座席数が統一されている一方、場所によってその大きさが微妙に違います。例えばN700系の座席幅は、3列席の中央にあたるB席だけが、ほかの座席よりも20mm広い460mmとされていて、両隣に人がいる圧迫感を軽減しているのです。

 また、N700系の先頭車は“鼻”が少し長くなりましたが、1両の長さはそのままなので、客室部分を少し短くする必要が生じました。そのため、中間車はシートピッチが1040mmですが、先頭車は20mmほど詰められています。それでも、在来線特急よりも広いスペースが確保されているため、圧迫感を覚えるほどではありません。ちなみに、グリーン車の座席幅は480mm、シートピッチは1160mmです。

 ところで、N700系のうち九州新幹線との直通運転用に導入された7000・8000番台は、普通車指定席のシートが大幅にグレードアップされています。2列+3列の5列から2列+2列の4列となり、座席幅は460mmに統一。ひじ掛け部分も広く、まるでグリーン車のようなゆったりした座席が自慢です。グリーン車もレッグレストを備え、枕部分を大きくするなど、グレードアップしている普通席との差別化を図っています。山陽・九州新幹線は東海道新幹線と比べて利用者が少なく、また京阪神~九州間における航空機との競争も激しいため、さらなる快適性が追求されているのです。

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最終更新:1/23(木) 5:59
乗りものニュース

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