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マイケル・ジョーダン氏の商標裁判、中国で今後の判例に

1/22(水) 9:00配信

東方新報

【東方新報】中国の最高人民法院(最高裁判所)は、「指導性案件(判例に相当)」に、米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手であるマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏と中国のスポーツブランドの喬丹体育(Qiaodan Sports)による「喬丹」の商標権をめぐる争議を選んだ。著名な外国人の名前で中国語表記の商標権をめぐる同様の争議が起きた場合、今後は喬丹裁判が判例となる。

 シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)で活躍し、バスケットボールの神様とも呼ばれているジョーダン氏は、中国で「邁克尔・杰弗里・喬丹」と表記され、「喬丹」といえば、マイケル・ジョーダン氏を指すことは明らかだった。この「喬丹」の名前を使ったスポーツ用品企業とジョーダン氏、または米スポーツ用品大手ナイキ(Nike)の人気シューズ「エア・ジョーダン(Air Jordan)」とは関係があるのかないのか、多くのファンを困惑させたこの問題をめぐり、喬丹体育が無断で自分の名前を使用したとして、ジョーダン氏が裁判を起こしたのは2012年2月だった。

 問題の商標は、ボールを手にダンクを決めようとする人物のシルエットに、喬丹体育の文字をあしらったもので、エア・ジョーダンの商標と似ている。一審と二審は、ジョーダンという名前は米国人の一般的名前だとして、ジョーダン氏の訴えを棄却。ジョーダン氏は2015年に最高裁に上告し、2016年12月に最高裁はジョーダン氏の一部主張を認める形で国家工商行政管理総局商標審議委員会の商標争議裁定の取り消しを命じ、「喬丹」の商標使用は差し止めとなった。一方で、「Qiaodan」の商標はジョーダン氏の名前を侵害していないとの判断を示した。

 2018年に今度は喬丹体育がナイキを相手取り反訴、ナイキ側がその知名度によって喬丹体育の商標登録の権利を侵害し、不公正な市場競争になっているなどと訴えた。この裁判はまだ決着がついていない。その一方で、最高人民法院は2019年10月16日、喬丹体育のシルエットをつかった商標はジョーダンの肖像権を侵害していないという判決を下した。

 最高裁はこの一連の喬丹裁判によって、「外国人の中国語名は条件が符合すれば、法に基づき特定の名称としての保護を主張でき、悪意ある商標登記申請行為に対して、法院は支持しない」という最高裁の態度が鮮明に打ち出され、個人の人格尊重の権利保護、市場における公平競争の秩序保護、商標登録と使用環境の浄化に利する判断が下されたとしている。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:1/22(水) 10:00
東方新報

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