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4Gはまだ終わらない--クアルコムがLTE版のミッドレンジ向けチップを発表

1/22(水) 10:56配信

CNET Japan

 IT各社は5Gへの取り組みを続けているが、プロセッサー大手のQualcommは依然として、4Gに十分な備えを確保している。同社はミッドレンジとローエンドのスマートフォン向けに、新しい3種類のLTEプロセッサーを提供する予定だ。

 Qualcommは米国時間1月20日、比較的低価格のスマートフォンに4G接続の高速化をもたらすプロセッサーとして、「Snapdragon 720G」「Snapdragon 662」「Snapdragon 460」を発表した。いずれも「Wi-Fi 6」と「Bluetooth 5.1」に対応し、スマートフォンの人工知能(AI)と写真関連機能を向上させる技術も搭載する。

 Snapdragon 720Gは、はゲーミングスマホ向けに設計されており、小米科技(シャオミ)が採用を計画している。このプロセッサーは、ゲーミングスマホ向けに5Gモデムを統合したQualcommの「Snapdragon 765G」に似た製品だ。ほかにrealmeなどのインドのスマートフォンメーカー数社が、2020年にQualcommの新しい4Gプロセッサーを採用することを明らかにした。

 Qualcommによると、Snapdragon 720Gを搭載するデバイスは2020年第1四半期に、Snapdragon 662やSnapdragon 460を搭載するデバイスは2020年末までに発売される見込みだ。

 同社のプロダクトマネジメント担当バイスプレジデント、Kedar Kondap氏は今回の発表に先立つ記者らとの電話会見でこう述べた。「市場での5Gの実現に(中略)、当社が大きな役割を担ってきたのは明らかだ。ただし、4Gには引き続き世界中に強固なユーザー基盤がある」

 Kondap氏によると、2019年の携帯端末接続80億件のうち、半分に4Gが使われたという。

 5Gは流れを一変させる技術とうたわれており、無線ネットワークの速度と通信範囲を劇的に改善する性能を備える。現在の一般的な移動体通信方式である4G接続より、10~100倍高速な通信が可能だ。ただし、4Gから5Gへの移行は過去のネットワークのアップグレードとは異なる。4Gが3Gに取って代わったように、5Gが4Gに取って代わるわけではない。そうではなく、5Gは4G LTEを基盤に、アップデートされた無線通信とソフトウェアを利用して構築される。

4Gは長く続く

 5Gは早ければ2020年中にも米国などで主流になる可能性があるが、発展途上国や、特に農村地域では、普及するまではるかに長い時間がかかるかもしれない。通信事業者は5Gネットワークをアップデートする一方で、4Gネットワークの高速化も進めている。そして5Gが広く普及した地域でも、スマートフォンの接続は4Gネットワークに頼らざるを得ないだろう。つまり、4Gは長期にわたって利用され続けるということだ。

 世界最大級のモバイル見本市「Mobile World Congress」(MWC)を主催する移動体通信事業者団体、GSM Associationの研究部門であるGSMA Intelligenceが2019年に公開したレポートによると、2025年までに世界のモバイル接続の15%は5Gになるという。ただし、4Gの利用は同年までに約59%になり、2018年の43%から増加する(北米ではこの差がより小さく、2025年の5G接続は約47%、4G接続は44%となっている)。2025年までの5G市場シェア増加幅が現在予想されているより大きくなるとしても、「LTEに取って代わるというより、補完することになるだろう」と、GSMAは2018年の別のレポートで述べていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

最終更新:1/22(水) 10:56
CNET Japan

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