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シグマ「35mm F1.2 DG DN」レビュー 解像感とボケの描写が圧巻

1/23(木) 12:11配信

マイナビニュース

フルサイズミラーレスなどのレンズ交換式カメラは、開放F値が小さい大口径レンズが人気を集めています。薄暗いシーンでも感度の上昇を抑えてきれいに撮れるだけでなく、なんといってもボケの表現が大きく印象的になるから。35mmクラスの広角レンズだとF1.4が標準的ですが、シグマが発売したミラーレス用レンズ「35mm F1.2 DG DN」は、ひとまわり明るいF1.2とした点が話題を呼んでいます。三井カメラマンがLマウントのフルサイズミラーレス「SIGMA fp」に装着して実力をチェックしてみました。

【作例写真】F1.2という明るさのおかげで、暗い運河にうち捨てられていた自転車が暗闇に浮かび上がるように撮影できた

レンズ自体は重量級、重さは1kg超え!

シグマの「35mm F1.2 DG DN」は、このクラスのレンズで標準的な開放F1.4よりもひとまわり明るい開放F1.2とした大口径レンズ。開放F1.2のレンズは、シグマとしても初めてとなる意欲作です。「DG DN」の名称からも分かる通り、ミラーレスカメラ専用設計としており、絞り開放からシャープな写りが得られるとしています。

そのルックスは、昨今のシグマのデザイントレンド「SGV(シグマグローバルビジョン)」の流れを汲んでいます。ソリッドでクールな印象は、fpと組み合わせた際にマッチすると感じました。

フルサイズミラーレスでは世界最小・最軽量のfpとは対称的に、このレンズはとてもボリュームがある仕上がりになっています。フィルター径は82mmで全長は136.2mm、重量は1,090gと、大口径ズームレンズ並みの存在感。fpに装着した場合は、別売りのLCDビューファインダー「LVF-11」と併用するとバランスが取れて使いやすいと感じました。

絞り開放から使える描写性能と立体感に満足

レンズ構成は12群17枚で、SLDガラスを3枚、両面非球面レンズを含む非球面レンズ3枚を最適に配置。ショートフランジバックのミラーレスカメラ専用の光学設計にしたうえで、歪曲収差や周辺減光はカメラ内補正機能を効果的に使うことにより、高画質に仕上げたといいます。過酷な環境下での使用にも耐える防塵防滴機構とともに、レンズ最前面には撥水・防汚コートを施しているので、屋外でも安心して使えます。

写りも、絞り開放から安心して使えるシャープネスさを持っていると感じました。F1.2の開放絞りではきわめて薄いピントとなりますが、fpのAF性能が素晴らしく、絞り開放で積極的に使えました。フルサイズということもあり、開放時のボケ味は大きく豊かなもので、見る人に空間の奥行きと立体感を存分に味わせてくれます。もちろん、少し絞ればシャープネスとコントラストはグンと向上し、克明な描写を見せてくれます。

35mmという普遍的な画角をF1.2という明るさとボケ味でどう絵作りするか、あれこれ考えるのが楽しいレンズといえます。LマウントとEマウントでとっておきの作品を撮りたいと考えるユーザーなら、一度試してほしいと思います。

三井公一

最終更新:1/23(木) 12:11
マイナビニュース

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