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島田紳助が否定しても飛び交う「復帰待望論」…次はどんな展開に?

1/23(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【芸能界クロスロード】

 芸能界に定年はない。一般社会のように定年退職→隠居生活というはっきりした区切りはわかりにくい。大半の人は高齢とともに自然と一線から身を引き、改めて引退宣言をする必要もない世界。それをあえて引退宣言する人もいる。真っ先に名前の挙がるのが歌手のちあきなおみさん。俳優では田村正和さんだ。2人とも一線で活躍していた最中の引退だった。

「急に仕事をしなくなれば世間が騒ぐ。日本人は噂好き。いい話ばかりならいいが、あらぬ噂が出回り拡散していく。引退宣言すれば噂防止にもなるし、静かに暮らすこともできる」(芸能関係者)

 島田紳助さんもレギュラー6本を持つ人気絶頂期に暴力団幹部との親密交際が発覚。責任を取る形で自ら引退会見を行った。

「潔い」「引退する必要はない」と賛否両論あったが、実業家としての一面もあった紳助さんは地元・大阪を中心に悠々自適な生活を送っていた。一時はメディアを避けるように暮らし、芸能界とも距離を置き、メディアに対しても取材拒否を貫き通していた。月日は流れ、引退から丸8年。すでに63歳になる紳助さんが、先日、歌手のmisonoのユーチューブにゲストとして登場。話題を集めた。話のキレは全盛期と変わらない。芸能界に忖度する必要もない今は一般人。芸人の不倫など独自の見解を話した。引退後、初の映像に「やっぱり紳助は凄い」と絶賛の声が続出。復帰のラブコールまで起きている。「復帰への序章では」と復帰待望論まで出ている。所属していた吉本興業も大歓迎だろうが紳助さん自身は動画のなかで「今が一番ええわ」と暗に復帰を否定している。

「復帰すれば冠番組になるでしょうが、後輩芸人も実力をつけ司会もこなす。今さら紳助が復帰しても、最初の話題性だけで、以前ほどの活躍ができるかは疑問。頭のいい人ですから、自身もわかっていることだと思います」(テレビ関係者)

 ユーチューブ出演には別な意味合いを感じる。歌手や俳優は引退しても作品が残る。現在の本人が改めて出てこなくとも、歌やドラマは半永久的に語り継がれていく。ちあきさんの歌が特番などで流れるたびに「ちあきの『喝采』はいつ聴いても最高」と見る人の心に響き脳裏に反復される。芸人も本来なら立川談志のように名作落語が残るものだが、漫才師出身の紳助さんに作品の印象は薄い。芸人というよりタレント。ひな壇に並んだタレントとの軽妙なトークが持ち味。紳助個人ではなく人気番組が残るだけ。「島田紳助」という名のタレントが作品。俳優や歌手との大きな違いである。

 入れ替わりの激しいタレントの世界では、紳助さんほどの名のあるタレントでも時間が経てば忘れ去られてしまう。久々の登場は改めて紳助さんの凄さを思い出させる効果は十分あった。今回の動画出演に至る前触れもあった。昨年6月に発覚した吉本芸人の闇営業問題。そこで登場したのが紳助さんだった。週刊誌などメディアの取材に応じて持論を語った。「芸人の危機を救うのはやはり紳助」と世間の評判も上々。黒い交際の「みそぎが済んだ」証しにもなった。世間の評価に確かな手ごたえを感じたことで、今回の動画出演につながったと思う。今後も不定期にユーチューブなどへの出演はあり得るだろう。

(二田一比古/ジャーナリスト)

最終更新:1/23(木) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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