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ANAの羽田国際線、夏休みまでに全14路線 増枠分の日程出そろう 20年度計画

1/23(木) 16:56配信

Aviation Wire

 全日本空輸(ANA/NH)グループは1月23日、2020年度の国際線計画を発表した。2020年夏ダイヤで増枠となる羽田路線では獲得した13.5枠(便)を活用し、12路線を新規で開設し、2路線を増便。このうち、米国5路線とインド路線以外で未定となっていた残り8路線は、すべて夏休み前までに運航を開始する。今回の発表で、羽田路線の就航日と運航スケジュールがすべて出そろった。

◆段階的に8路線

 ANAが獲得した13.5枠の内訳は、米国が6枠、中国が2枠、豪州とロシア、イタリア、トルコが1枠ずつのほか、デンマークとスウェーデン、ノルウェーの3カ国で1地域とするスカンジナビアも1枠。インドは昼間帯と深夜早朝帯(午後10時から翌日午前6時55分まで)で1枠ずつ配分のため、昼間帯は0.5枠となる。

 今回の発表で就航日を発表したのは、新設する7路線と増便する1路線の計8路線。新路線は米サンフランシスコ、中国の青島と深セン、ロシアのモスクワ(ドモジェドヴォ)、イタリアのミラノ、スカンジナビアのストックホルムの7路線で、増便は豪シドニーの1路線となる。

 このうち、夏ダイヤ期初の3月29日から運航するのはサンフランシスコと青島、深セン、シドニーの4路線。サンフランシスコ線は当初、火曜と金曜、日曜の週3往復で開始し、5月25日から週7往復(1日1往復)に増便する。このほかの3路線は、期初から週7往復運航する。

 サンフランシスコ線には4クラス212席仕様のボーイング777-300ER型機(ファースト8席、ビジネス68席、プレミアムエコノミー24席、エコノミ112席)を投入。青島と深センの2路線は2クラス240席仕様の787-8(ビジネス42席、エコノミー198席)で、シドニー線は3クラス246席仕様の787-9(ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席)で運航する。

 ミラノ線は4月20日から月曜と木曜、土曜の週3往復で開始。3クラス215席仕様の787-9(ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー146席)を投入し、当紙既報どおり深夜便で運航する。7月10日からは週7往復に増便する。

 ストックホルム線は6月6日から、月曜と木曜、土曜の週3往復で開始。3クラス184席仕様の787-8(ビジネス32席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー138席)を投入する。7月20日からは週7往復に増便する。

 モスクワ線は7月1日に就航し、週7往復を2クラス202席仕様の767-300ER(ビジネス35席、エコノミークラス167席)で運航。週7往復運航のイスタンブール線は7月6日に運航を開始し、3クラス184席仕様の787-8を投入する。

 ANAは2019年11月19日に、米国5枠(サンノゼ、シアトル、ヒューストン、ワシントン、ロサンゼルス)とインド0.5枠(デリー)について、就航日を夏ダイヤ期初の3月29日と発表。残りの8路線は「夏ダイヤ期間中」とし、就航日が明らかにしていなかった。

 就航がずれ込んだことについて、ANAの平子裕志社長は12月13日に、787に搭載する英ロールス・ロイス(RR)製エンジンの改修による、パイロット移行訓練計画に差異が生じたためだと説明。「路線を一気に立ちあげるには、現地の準備を整える必要がある。パイロットの路線訓練なども、一気にかかってくる」と述べ、同時に就航するのではなく、時間差を設けて運航を開始する意向を示していた。

 一方、今回の羽田発着枠の増枠は都心上空を飛ぶ飛行ルートへの変更により確保したことから、国は夏ダイヤ初日から有効活用されることを前提に準備を進めており、自治体や海外の航空会社からは発着枠活用を求める声が挙がっている。監督する国土交通省航空局(JCAB)は、ANAに対して新路線を可能な限り早期に就航させるよう求めていた。

◆成田米4路線、羽田へ移管

 今回の2020年度国際線計画では、成田路線も一部変更する。3月16日から週2往復運航するウラジオストク線は、同月29日から週3往復に増便。当初の月曜と金曜のほか、水曜発着も設定する。また、現在週4往復の成都線は、2月18日から週7往復に増便となる。

 一方で減便や運休も発生。羽田へ移管対象となる成田-サンノゼ、シアトル、ヒューストン、ワシントン、デリーの5路線は、3月28日の運航を最後に運休する。1日2往復運航する成田-ロサンゼルス線は、1便目のNH176/175便を同日で運休。翌29日から羽田-ロサンゼルス線を増便する。

 1日2往復運航する成田-シンガポール線は、ANAと同じくANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のエアージャパン(AJX/NQ)が運航するNQ803/804便を一部日程で運休。3月29日から4月23日までと、6月7日以降は1日1往復となる。

 このほか、1日1往復ずつ運航する成田-プノンペン、ジャカルタ、クアラルンプールの各線は、一部日程で減便。いずれも週3往復運航となる。

◆成田-シカゴ貨物運休

 ANAHD傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)が運航する貨物専用便も、一部変更する。成田-シカゴ線は、3月29日から運休。大型貨物を搭載できる777F貨物機を投入していたが、米中貿易摩擦の長期化などにより見直しを図る。同路線は2019年10月29日に開設し、就航から5カ月で運休となる。

 ANAHDによると、成田-シカゴ線は米中貿易摩擦の回復傾向がみられた場合、臨時便などを設定するという。

 一方で、3月29日からはシンガポール発成田行きを再就航。767Fを投入し、週2便運航する。同路線は2014年5月から2016年10月まで運航しており、3年5カ月ぶりの再開となる。

Yusuke KOHASE

最終更新:1/23(木) 16:56
Aviation Wire

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