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アジアは世界のごみ捨て場ではない…マレーシアが3737トンのプラスチックごみを強制送還

1/23(木) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

マレーシアは、2019年後半に13の富裕国に3737トンのプラスチックごみを返還したと発表した。

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フランスに43個、イギリスに42個、アメリカに17個、カナダに11個の容器いっぱいのゴミが送り返された。

ヨー・ビー・イン環境大臣は、「我々は世界のゴミ捨て場として見られるわけにはいかない」と述べた。

マレーシアは、欧州連合(EU)を中心とする富裕国からの大量のごみ輸出にあえいでいます。

欧米諸国は、以前から、厳しい環境規制がなく、裕福でないアジア諸国にごみを送ってきた。

マレーシアは、「世界のごみ捨て場」ではないとして、13の富裕国に3737トンのプラスチックごみを送り返したと発表した。

「2019年の最終四半期に、フランスに43個、イギリスに42個、アメリカに17個、カナダに11個のコンテナが返却された」とヨー・ビー・イン(Yeo Bee Yin)環境大臣は1月20日にツイートした。

合計150個のコンテナが返却された。上記以外の返送先は、スペイン、香港、日本、シンガポール、ポルトガル、中国、バングラデシュ、スリランカ、リトアニアだ。

「マレーシア政府は国境を越えた汚染との戦いを続ける」と、彼女は言った。

マレーシアは、ごみの輸出国へ3737トン、150個のコンテナのプラスチックごみを送り返した。政府は国境を越えた公害と戦い続ける。

AP通信によると、ヨー大臣は1月20日の記者会見で、現在、マレーシアの港には返送待ちのコンテナがさらに100個あると付け加えた。そのうちの60個はアメリカに、15個はカナダに、14個は日本に、そして9個がイギリスに送還される。今回の措置は、マレーシアにごみを密輸し、違法なリサイクル施設に運んでいる慣行に対抗するものだという。これらの施設は非常に有毒物質を放出し、呼吸器疾患や水汚染の問題を引き起こしている。ヨー大臣によると、マレーシア国内で、200カ所のそのような施設が昨年末に閉鎖されたという。

CNNによると、同国は不法な廃棄物の輸入問題に取り組む合同タスクフォースを2019年4月に立ち上げていた。

AP通信によると、ヨー大臣は記者団に対し「我々を世界のごみ捨て場として見ているのなら、それは間違いだ」と述べた。

「我々の考えは非常に堅固だ。我々はただ(廃棄物を)送り返したいだけで、マレーシアは世界のごみ捨て場ではないというメッセージを伝えたいだけ」

問題はマレーシアだけではない。Business Insiderが報じたように、欧米諸国は以前から、ごみを、厳格な環境規制がないアジア、特に中国とフィリピンに送ってきた。

世界の廃棄物取引がどのように行われているかを正確に把握することは困難だが、一般的に、欧米の企業はごみを処理するためにお金を払う用意があり、貧しい国の企業はその契約を受け入れている。

ヨー大臣によると、ゴミの返送にかかる費用は、原産国と船会社が全額負担するという。ヨー大臣は2019年、グリーンピースによる調査の結果、マレーシアはごみに「圧倒され」、「持続可能な方法で廃棄物を処理することができない」と判明したことを受けて、各国に対し、不法なごみ輸出の問題に取り組むよう求めていた。

彼女は当時、「我々は、先進国に対し、プラスチック廃棄物の管理を見直し、発展途上国へのごみの輸送を停止するよう求める」と述べていた。

そして2020年1月、有害廃棄物の国境を超えた移動や処理に関する国際条約である「バーゼル条約」の改正案に180カ国以上が改正案に署名し、改善をすすめることになった。ただし、アメリカはこの条約を批准していない。

[原文:Malaysia sent 4,120 tons of plastic trash back to 13 rich countries, saying it refuses to be the 'rubbish dump of the world']

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

Bill Bostock

最終更新:1/23(木) 12:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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