ここから本文です

北朝鮮の船舶すべてボロボロだった 海外寄港の全船が4年連続で検査不合格 VOA報道

1/23(木) 5:10配信

アジアプレス・ネットワーク

◆すべての船が欠陥と判定 老朽化ひどく

昨年、海外の港で安全検査を受けた北朝鮮船舶のすべてに欠陥が見つかった。

米国営メディアの「米国の声」(VOA)が、アジア太平洋地域の港湾国統制委員会(東京MOU)の資料を精査して報道したところによると、2019年に寄港地で安全検査を受けた北朝鮮船舶51隻すべてが、「欠陥あり」の判定を受けていた。北朝鮮船舶の「欠陥率100%」は、2016年から4年連続だった。以下は、VOAが18日に報じた記事の概要である。

【写真特集】経済難でボロボロの廃墟になった各地の工場群(10枚)

◆欠陥深刻で運行禁止させられる船も
昨年7月18日に中国大連で検査を受けた北朝鮮のコンテナ船「ドンミョン9」号は、火災や航海安全など34の項目で安全検査に合格できず、最も欠陥が多い船舶に挙げられた。また大連とロシアのナホトカ港で検査を受けた「チョンダン」号と「チャソン2」号は、それぞれ24件と16件の欠陥が発見された。

北朝鮮船舶は、再実施された検査でも欠陥が指摘されており、大多数の船が欠陥を抱えたまま運航を続けていると見られる。検査対象の51隻のうち6隻が、深刻な欠陥が発見されて問題が解決されるまで運航が禁じられる「停船措置」を受けた。

◆欠陥の原因は老朽化 航行数も激減
北朝鮮船舶に飛びぬけて欠陥が多いのは、運用中の船舶のほとんどが1980年代以前に建造された老朽船であるためだ。VOAがインタビューした北朝鮮経済専門家のウィリアム・ブラウン米ジョージタウン大学教授は、北朝鮮は1960~70年代には船舶を直接建造して他国と貿易をしていたが、今では古い船しか残っておらず、それは劣悪な経済状況を反映しているとしているとコメントした。

昨年の検査を受けた「ウンパ1」号は、建造年度が1973年で現役46年目。国連機関の国際海事機構(IMO)は、各国の船舶の平均使用期限を30年と推定している。

他方で、北朝鮮船舶の運航回数は年々減り続けている。海外の港で安全検査を受けた北朝鮮船舶は、2016年が275隻、2017年185隻、2018年79隻、2019年は61隻だった。海外の港に運航した北朝鮮船舶の全体数が減ったためだと推定できる。また、国際社会の対北朝鮮制裁以後、北朝鮮船舶の運航回数が激減しているのかはっきり現れている。(整理 カン・ジウォン)

最終更新:1/23(木) 5:10
アジアプレス・ネットワーク

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ