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「こんなのセローじゃない!」 2018年に復活を遂げたヤマハ「セロー250」の敵は「セロー」だった

1/23(木) 9:00配信

バイクのニュース

わずかばかりの違いでも「こんなのセローじゃない!」

 2020年1月15日に“ファイナルエディション”が発売されたヤマハのロングセラーモデル「セロー250」は、2017年の際にも排ガス規制対応のため、一時生産を中止していました。

【画像】ヤマハ「セロー250」をグルっと確認!(13枚)

 2018年に復活を遂げたセローは、モデルチェンジ前と大きく姿を変えずに登場しましたが、開発時には外観上からはわからない苦労があったと、ヤマハ発動機 PF車両開発統括ST開発部ST設計Grの橋本貴行さんは話します。

「セローは2017年に一時生産を中止しましたが、ヤマハには2018年モデル復活に向けた当時の開発資料が残されています。

 開発評価の項目となるため、伏せ字とさせていた頂きましたが、このドラビリ評価結果で左がオンロード、右がオフロードの評価となります。この当時、一旦生産を中止させて頂いたのは排ガス規制に対応させるためです。

 日本の法規の第三次排ガス規制、ユーロ4に近い値になっていましたが、ヤマハの都合上、当時はMTシリーズやトレーサー、XSRなど色々と開発リソースがあったため、セローは順番待ちという状況でした。

 しかし、以前から「排ガス規制はくるんだけどセローは継続はしたいよね」ということで、実は先行開発していたんです。その先行開発メンバーが自分たちの考えたセロー・スペックってどうだよ? ということで、現行セロー(2016年モデル)に対してカムプロフィールや点火時期を変更、最終的には圧縮比も変えてしまっています。

 結果として、プロトタイプの評価は現行セローに対してちょっと劣るよというようなものになりました。色々な評価項目があり、ほぼほぼ同じなんだけど、“でもね……“という感じでした。低速でのトルク感であったりとか、応答性の低下の指摘はあるけれど、僅かな差であると報告を受けていましたが、ヤマハのオフロードのテスティングスタッフは厳しいので“こんなのセローじゃないよ!”と言われてしまいます。

 この時はあと少しということで開発を進めることになりましたが、このあと少しが泥沼でして、地獄の開発がスタートしたわけです。結局のところ、セローの敵はセローだったんです」。

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最終更新:1/23(木) 13:17
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