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広島中央署で盗まれた8572万円関連の広域詐欺事件で被告に追徴金9229万円など求刑

1/23(木) 14:25配信

中国新聞デジタル

 広域詐欺事件で詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)の罪に問われている住所不定、無職中山和明被告(36)の公判が23日、広島地裁であり、検察側が懲役8年、罰金300万円、追徴金9229万円を求刑して結審した。判決は3月4日の予定。被告の関係先から広島県警が押収し、広島中央署で保管していた8572万円は盗まれたままで、県警は穴埋めのため、幹部らから全額を集めている。判決で追徴が命じられ、確定した場合は被害者救済の原資に充てる。

 中山被告は、父の照寿被告(61)=詐欺罪で懲役3年の判決を受け控訴中=と共謀し、財産の生前贈与をかたるメールを送って男女6人から計約1371万円を詐取。さらに別の被告の男4人と共謀して詐欺などで得た収益9484万円を実体のない会社などの口座に振り込み、正当な取引の金と装ったとして起訴されている。

 論告で検察側は「詐欺では首謀者の役割を果たし、資金洗浄した額も多額」と強調。共犯者分を除く額の追徴を求めた。中山被告の弁護人は「被告は起訴事実を認め深く反省している。寛大な判決を」と要望。中山被告は最終意見陳述で「判決は受け止めて控訴しない。全ての被害者を救済したい」と述べた。

 県警は2017年2月、中山被告の関係先から約9千万円の現金を押収したが、うち8572万円が保管先の広島中央署の金庫から盗まれていることが同年5月に発覚。県警は内部犯行とみて捜査しているが、解決に至っておらず、盗難金の穴埋めのため、幹部や職員互助組織、退職者組織から8572万円を集めた。昨年9月には中山被告に判決で追徴が命じられ、確定した場合、8572万円を上限に中山被告に代わって県警が集めた金を追徴金に充てるとの合意書を県警と中山被告が交わした。

中国新聞社

最終更新:1/23(木) 17:34
中国新聞デジタル

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