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ノーベル賞化学者が高級スキンケアブランドを発表、研究結果の応用に注目集まる

1/23(木) 16:03配信

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ウェルネスやジェンダーレスへの注目の高まりなどを背景に、美容業界で製品開発に反映される価値観のアップデートが進展しているのは周知の通り。

最新テクノロジーを武器に新興系企業も数多く参入し、市場はいま活況を呈している。マーケティング会社「Mordor Intelligence」によると、2019年から2022年までの世界の美容業界の年平均成長率は7.4%。

中でも開発に医療専門家が携わる、いわゆる「ドクターズコスメ」は、専門的な知見が生かされているため高い効果が得られることも多く、大きな支持を得ているジャンルである。

そんな中今年11月、2016年にノーベル化学賞を受賞した、超分子化学とナノテクノロジーが専門の世界的な化学博士がスキンケアブランドをリリース。海外で話題となっている。

ノーベル賞受賞者が立ち上げたスキンケアブランド

博士の名はフレイザー・ストッダート。イギリス国籍のスコットランド人化学者である彼は、イリノイ州のノースウェスタン大学に研究チームを持ち、イギリスとアメリカを拠点に研究活動を行っている。

2016年には自身の分子機械の研究成果からノーベル化学賞を受賞。その功績に対して、イギリス女王エリザベス2世からナイト・バチェラー(下級勲爵士)の称号を授与された経歴も持つ。

また、ノーベル賞受賞時点で10件以上の特許を取得済み、彼の論文がこれまで引用された件数は14000以上で、この引用数はアメリカのメディア「トムソン・ロイター」が所有する科学情報研究所によると2016年に世界3位だった。

77歳を迎えた今もフレイザー氏の探究心は衰えることなく、このたび新たに発表したのは高級スキンケアブランドだった。ブランド名は「Noble Panacea」、直訳すると「高貴な万能薬」。一体どのようなものなのかーー。

新技術「Organic Molecular Vessels」

Noble Panaceaは「The Brilliant」と「The Absolute」の2つのラインから成り立つ。

「細胞に潤いを与え、日々のストレスから肌を守り、美しい状態へ導く」という基本的な機能は共通するが、前者は肌が本来持つ機能を最大限に引き出し、潤いを保つことにフォーカスしているのに対し、後者はよりアンチエイジングを求める人のためのラインだ。

どちらのラインも美容液・それぞれ朝用と夜用のクリーム・アイクリームのシンプルなラインナップで、いずれも使用分が個包装され、1パッケージで30日分で。価格はThe Brilliantが149~253USドル(約16000~約27000円)、The Absoluteでは239~420USドル(約26000円~約46000円)と高級。

ストッダート博士は、Noble Panaceaを立ち上げた経緯について、「OMVsの研究を始めた当初はスキンケア用品への応用は想定していなかったが、発明のゴールは常に人に良いインパクトを与えるものでありたいと考えていた」とノースウェスタン大学のWebサイトで語った。

Noble Panaceaの製品クオリティーの核となっているのが、40年の歳月をかけて開発されたという新技術「Organic Molecular Vessels(OMVs)」だ。

この技術は端的に言うと、化粧品の有効成分を分子レベルで保護する”容器”として機能し、各成分をフレッシュな状態で保護し、皮膚の必要な個所に必要な成分を届ける機能を担っている。

OMVsは人間の細胞の1/1000の大きさで、ビタミンCやレチノールなど、通常光や酸素、水にさらされると劣化する可能性が指摘されている成分についても、細胞に届くまで鮮度を保つ役割を果たす。それにより成分同士は相互作用を起こすことなく、最大の効力を保ったまま細胞に行きわたらせる。

さらに、OMVsに保護された各有効成分は、最適なタイミングと順序で狙った細胞にいきわたるよう個別にプログラムされており、肌に潤いを与える機能を最大10倍まで向上させることができるという。

今年10月22日、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されたNoble Panaceaのローンチパーティーには、アーティスト、スキンケアの専門家やスーパーモデル、メディア関係者ら多数が招待され同ブランドは華々しいデビューを飾った。

アメリカ・ヴォーグは、セレーナ・ゴメスやヴィクトリアズ・シークレットのモデルなどセレブリティーを顧客に持つ有名メークアップアーティスト、フン・ヴァンゴ氏がThe Brilliantの先行サンプルを数週間使用したところ、「たび重なる長距離移動で不調だった肌が見違えるように美しくなった」と評価した。

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最終更新:1/23(木) 16:03
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