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“第二の人生”をエンジョイする「ひな人形」がファンキーすぎる…なぜこんなことに?展示の真意を聞いた

1/23(木) 18:31配信

FNN.jpプライムオンライン

オリンピックに“オタ芸”? ひな人形のファンキーな姿に注目

3月3日は女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」。

鮮やかなひな人形が飾られると、自然と気持ちも華やぐものだが…実は今、生活スタイルの変化などに伴い、捨てられてしまうひな人形が増えているのだという。

【画像】“伝説のロックバンド”リスペクト?なひな人形も

そんなひな人形たちに“第二の人生”を与えてくれるプロジェクトがある。一般社団法人・日本社会文化教育機構が行っている、その名も「福よせ雛プロジェクト」だ。

処分されてしまう運命の雛人形を全国から預かり、「福よせ雛」として蘇らせて展示する…というものだが、この人形たちの“第二の人生”が今、想像の斜め上をいく光景だとSNSで人気となっている。

実際に人形たちがどう展示されているか覗いてみると…

サイリウムを掲げ“オタ芸”を披露したり、豪快にジョッキでビールを飲むおひな様たち…
さらには、オリンピック選手に抜擢されたらしい三人官女に五人囃子などなど、イキイキと“セカンドライフ”を楽しんでいる人形たちが激写されている。


人形たちの自由すぎる姿に、SNSでは「ぶっ飛んでて面白い」「親しみやすさが上がった」、さらには「押し入れで眠ってるうちの人形にも自由に遊んでほしい」などのコメントが続々。

確かに、子どもが独立したり、引っ越しなどで収納場所がなくなってしまった…などの理由で不要になった人形たちはあっても、いざ処分しようとなるとなかなか踏み切れない人も多いはず。

そんな人形たちが“再利用”されるのは嬉しい取り組みだが、そもそもなぜ、このプロジェクトを立ち上げるに至ったのか。そして、“第二の人生”を歩んだ人形たちは最終的にどうなってしまうのか?

愛知県を中心にこのプロジェクトを手がける、日本社会文化教育機構の代表理事・吉野孝子さんにお話を聞いた。

「ひな人形を手放す人」の気持ちに寄り添うプロジェクト

――「福よせ雛プロジェクト」を始めたきっかけは?

持ち主様の事情でやむをえず手放されてゆく人形たちがもう一度何かの役に立てる場を、また、“規格はずれ”など新品のまま処分されてゆくひな人形が何かの役に立てる場を作ろうと、名古屋市近郊の有志の主婦9名でプロジェクトを立ち上げました。


日本文化に対する正しい知識を教育し、普及させることを目的としている日本社会文化教育機構では、いらなくなった着物等の保存やリメイクなども行っている。そして、ひな人形の衣装を手作りのものに取り換える際、人形の構造に注目。

自由に手足が動かせることや、顔のつくりがひとつひとつ違うことに気付き、「ひな人形たちもずっと同じ格好で座っていては足が痛くなるのでは?」「ずっとひな壇にいるよりは“第二の人生”を歩ませてあげるのがいいのでは?」というアイデアが浮かんだという。

このアイデアをもとに、2011年、名古屋市で“福よせ雛”を展示したのが「福よせ雛プロジェクト」のはじまりだという。


展示は各自治体の実行委員会、または吉野さんら事務局のメンバーが行っている。毎年9月には互いに展示のための“ネタ”の探り合いをする「協力し合っているけれど、ライバル同士」の関係になるそうで、その年に起きた“時事ネタ”が仕込まれるのも見どころとなっている。


――このプロジェクトにはどんな目的がある?

「福よせ雛プロジェクト」は各ご家庭で事情があり手放されなければならなくなったおひな様に再び活躍できる場をつくり、地域づくりに役立てようという取り組みです。

ひな人形を捨てなければいけない事情は様々なものがあります。収納場所がなくなった、子どもが大きくなった…などの理由で不要になっても、ひな人形の多くは親が子どものために買うものです。自分が買ったものならば捨てることも気にならないかもしれませんが、捨てる際に人形供養をしても「親の気持ちがこもった人形を捨ててしまった」という罪悪感が強く残ってしまう人も多いと思います。

ひな人形を「捨てた」のではなく「託す」という形で、また新たにどこかで人のために役立っている、ということを見ていただくことで、手放したひな人形だけでなく、手放さざるを得なかった持ち主の気持ちを大切にしたい、という思いがあります。

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最終更新:1/23(木) 18:31
FNN.jpプライムオンライン

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