ここから本文です

【すべてが期待を凌駕】アストン マーティンDBXプロトタイプ 英国での評価

1/23(木) 14:40配信

AUTOCAR JAPAN

窮地のアストン マーティンの救世主

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
アストン マーティンDBXは、2世紀目に突入したブランドの、新しいビッグ・アストン。異論を呼ぶであろう4ドアボディの全長は5m。549psを秘めたスーパーSUVだ。

【写真】詳しく観察 DBXプロトタイプ (74枚)

アストン マーティン・ラゴンダ・グローバル・ホールディングスが、次の100年に向けたビジネス展開計画をロンドン証券取引所で発表してからの15カ月は、挑戦的なものだったはず。株式の専門家がどう表現するかはわからないが、アストン マーティンの株は、まだ良い局面に入ったとはいえない。

2018年10月に1株19ポンド(2700円)という強気の値段で取引が開始されたが、この原稿を書いている時点で6ポンド(900円)程度にまで下がった。厳しい状況だ。ホールディングスの体制変更も近いと噂されてはいるが、根本的にバランスシートの状況が浮上できるかどうかのカギを握っている。

少し難しい内容でスタートしてしまったが、そんなアストン マーティンの救世主となりえるクルマが、臨戦態勢に入った。経営状況を知るにつけ、スクランブル発進も必要に思える。

自動車評論家の中には、歓迎しない反応もあるかもしれない。だが、筆者は大いに期待している。

ランボルギーニ・ウルスやベントレー・ベンテイガ、ポルシェ・カイエンなどで、商業的な成功を収める他ブランドを静観していられなかったはずのアストン マーティン。率いるアンディー・パーマーと上層部は、静かに、しかし明確に新分野へ依存することになった。安定化と変革をもたらすために。

ひと回りコンパクトでエレガント

英国サウスウェールズ州の新工場へ、わたしたちを招待したアストン マーティン。控え目なボディカラーに軽い偽装が施された、生産プロトタイプとしては中期にあたるDBXに、試乗する機会を用意してくれた。

まったく新しいDBXが、他の高速で高級な4輪駆動モデルの対局にある、孤高のモデルには見えない。だが、大きく力強いSUVに対する否定的な意見を、良い方向に変える可能性を持っていると、直ぐに感じ取った。

全長5mを越えるということは、ポルシェ・カイエンやレンジローバー・スポーツより長い。ベンテイガやウルスよりは短い。ホイールベースも長く、スラントしたボンネットの位置や全高は多くのライバルより低いから、サイズ感はつかみにくい。

実際に目にすると、ひと回りコンパクトで、エレガントにすら感じてしまう。過剰さを感じさせたり、強い攻撃性を放っていたりもしない。

この手のクルマに見向きもしない人に冷笑されても構わない。わたしには、ハンサムで現代的なアストン マーティンに見える。必要とされたサイズとプロポーションを考えると、一層強くそう思える。

アルミニウムと複合素材を用いたボディパネルの内側には、新設計のアルミニウム製プラットフォームが隠れている。このプラットフォーム製造のために工場を新設したことで、開発費用も膨大なものになったという。

1/3ページ

最終更新:1/23(木) 14:40
AUTOCAR JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ