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天からの授かり犬か、駐車場に子犬が…ペットロスに陥っていた飼い主を元気に

1/24(金) 13:24配信

デイリースポーツ

バリ島に移住している加納さんは、3匹の保護犬を飼っていた。そのうちの1匹、初めて保護したぱんくんを亡くしたが、49日が明けた翌日に1匹の子犬を保護した。その子をうちの子にしようと決心した翌日、再び家の駐車場に捨てられていた子犬と出会った。

【写真】なんだかおいしそう…パンを見つめるむぎちゃん

■1匹の犬を保護した翌日、また子犬を発見

加納さんは、バリ島に移住してから縁あって保護犬を飼うようになった。初代保護犬はぱんくん。そのぱんくんを亡くし、49日が明けた翌日に3匹目の保護犬ごまちゃんを飼うことにした。犬が3匹になる時、「まったく予想もしていなかったこと、大丈夫だろうか」と、少し不安も感じていた。

ところが、ごまちゃんを迎えた翌日、クンクンクーンという子猫のようなか細い鳴き声が突然聞こえてきた。3匹の犬と近所の人が飼っている「じっこ」という犬を伴い、声の主を探しに行くと、加納さん宅の駐車場の入り口近くの角に、とても小さな、まるで子猫のような子犬がちょこんと座っていた。

「うるんだ丸い目でじっと見つめてきたんです」

「昨日ごまを保護して家族に迎えたところなのに、嘘でしょ!?」と思った加納さん。犬があまりにも小さいことにも驚いた。一緒に見に行った犬たちが子犬に飛びかかろうとしたので、加納さんは慌てて子犬を抱き上げた。

■身体を這う無数の虫

子犬を抱くやいなや、その子の身体を覆っていた無数の虫が加納さんの身体を這いあがってきた。何がなんだか分からず、「ギョギョギョギョー!」と慌てた加納さん。子犬を抱えたまま慌てて走り回り、小さなほうきで虫をはらってみるなどしてみたが、まったく効果がなく、地団太を踏みながら、片手で「子犬 シャンプー いつから」とスマホで検索した。検索したところで欲しい答えは見つからず、虫はどんどん体中を這っていく。

「小さすぎるかな…」と心配になったが、迷っている余裕はなく、加納さんは、服を脱ぎ捨て、子犬と一緒に慌ててお風呂に入った。しかし、洗い流そうが拭き取ろうが、一向に収まる気配はなく、とりあえず、他の犬が届かないところにあるかごに子犬を入れた。虫の正体はシラミで、毛の中に潜り込んでいたので、1匹ずつピンセットで取り除いた。

シラミ事件が一段落したところで、子犬用ミルクと離乳食を与え、病院に連れて行き、里親を探すか家族として迎えるか、ご主人と話し合った。

■ぱんくんが送り込んだ子犬

子犬は月齢1~2カ月、体重は700~800gで手のひらサイズだった。自力でどこかから歩いてきたとは考えにくい。

「ゲートの鍵をかけていなかったので、おそらく誰かが、そっとゲートを開け、この子を置いていったのだと思います」

加納さんは、「何にせよ、これもぱんくんの仕業に違いない。3匹の犬を飼うことになっても、夜な夜なクヨクヨ泣いている姿を空から見ていて、これでもか!もう泣いている暇はないぞ!と、使いを送ってきたに違いない」と思った。

「ああ、ぱん、分かったよ。もうしっかりするから。だから、この子でもうおしまいにしてね。これ以上は本当に無理だからね」と、お空のぱんくんに言った。

子犬を「むぎちゃん」と名付け、加納さんは4匹の犬と暮らすことにした。

むぎちゃんは、本当に素直で可愛い犬だった。ところが、2019年3月5日、むぎちゃんは、わずか2歳3カ月の若さで亡くなってしまった。先っぽだけが白いふわふわの尻尾を激しく振って喜ぶ姿が加納さんの脳裏に焼き付いている。

最終更新:1/24(金) 13:29
デイリースポーツ

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