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2020年、新国家誕生か? 米中関係にも影響与えるパプアニューギニア「ブーゲンビル」の動向

1/24(金) 10:00配信

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人口30万人パプアニューギニア「ブーゲンビル」独立の可能性

2020年1月時点で世界で最も新しい国はどこか?それは東アフリカの国、南スーダン共和国だ。スーダン共和国の南部10州による分離独立によって2011年7月に誕生。世界で最も新しい国となった。

これ以前には、2008年にコソボ、2006年にモンテネグロとセルビア、2002年に東ティモールと、2000年以降この20年ほどで5カ国の独立国が誕生している。

そんな中、南太平洋に新たな国家が誕生するかもしれないとし、世界の注目が集まっている。パプアニューギニア東部にあるブーゲンビル自治州による独立の可能性が高まっているのだ。

2019年11月末からブーゲンビル自治州で独立を問う住民投票が実施され、12月11日にその開票結果が明らかになった。ブーゲンビルの人口は約30万人。今回の住民投票では18万1067票が投じられた(投票率は85%)。このうち独立支持は、全投票の98%を占める17万6928票に達した。

この住民投票結果には拘束力はなく、ブーゲンビルが独立するには、パプアニューギニア政府の承認が必要となる。投票結果を踏まえ、ブーゲンビル自治州とパプアニューギニア政府は協議を行うことになる。

日本人にとって「ブーゲンビル」とは聞き慣れない地名であるが、日本との関わりは意外と深い。第二次大戦中、連合艦隊司令長官、山本五十六が前線視察のために搭乗していた飛行機が米国軍に撃墜され戦死するという事件(海軍甲事件)が発生したが、その場所がブーゲンビルなのだ。

また1988~1998年に分離独立運動の先鋭化によって内戦状態となったブーゲンビルでは、橋や道路などのインフラが壊滅的な状態となり、同地域の経済活動の停滞を招いたが、日本政府による無償資金協力によって15基の橋が建設された。

このほか今回の住民投票では、実施にあたり数百万ドルの資金不足が生じ、その不足を補うために資金援助が複数国によって行われたが、その中に日本も含まれている。

ロイター通信が伝えたブーゲンビル投票管理委員会のデータによると、米国、オーストラリア、ニュージーランド、日本から計200万ドルの資金援助が実施されたという。

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最終更新:1/24(金) 10:00
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