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ミシュラン連続掲載の奥野義幸シェフが見据える新時代――時間と情報を味方につける戦略とは

1/24(金) 22:01配信

テレ東プラス

毎年、グルメな人が心待ちにしている『ミシュランガイド』。レストランが星をとるドラマも、最近話題になりました。

『ミシュランガイド』には、星はつかずカジュアルだけれど、行く価値のある「ビブグルマン」も掲載されています。そこに開店当初から掲載され続けている人気店が、六本木のイタリアンレストラン「ラ ブリアンツァ」です。

良いシェフは良い経営者でもあるべき

「ラ ブリアンツァ」のオーナーシェフ 奥野義幸さんは、港区を中心に複数店舗を経営し、国内外のレストランのコンサルティング、プロデュースなど多岐に活躍するビジネスパーソンです。同時に料理人としてテレビなどのメディアに出演し、日々レストランのキッチンにも立ち続けています。

奥野シェフの実家は料亭。まさに料理人になるべくしてなったようなルーツを持っています。しかし、もともと料理人になるつもりはなく、料理人のキャリアをスタートしたのは、アメリカの大学を卒業し、帰国後に一度サラリーマンを経験してから。当時10代で修業を始めることが当たり前だった料理人の世界では、遅いスタートです。

この料理人以前の経験が、奥野さんの現在のビジネススタイルにつながっているのかもしれません。国内外でのコンサルティング、レストランプロデュース、地域の活性化プロジェクトなど、活躍の場はレストランの外へどんどん広がっています。アメリカ留学、イタリアでの料理修業を経験している奥野さんは、外国企業とのビジネスも少なくありません。その様子は、日本の料理人のイメージと一線を画し、時には異端に映ることも。

「日本では、料理人はただ料理だけ作っていればいい。経営や副業で儲けていると本業の料理が疎かになる――というイメージがいまだに強い。でも、レストランのトップに立つシェフが、料理だけ作っていてはクラフトマン、つまり職人と同じです。皿の上以外のことも考えられるシェフを、時代は求め始めています。良いシェフは、良い経営者でもあるべき。実際、海外ではすでに、シェフがビジネスマンでもあるという認識があります」(奥野さん)

『ミシュランガイド』が生まれたフランスでは、ジョエル・ロブション、アラン・デュカスといった、世界中に何百もの店舗を展開し、大規模なIPビジネスを展開しているスーパーシェフたちが生まれています。しかし、日本からは、いわゆるスーパーシェフは輩出されていません。

「よく、僕は『2足のわらじ』と言われるんですが、パラレルキャリアではなくて、やっていることは飲食、イタリア料理の範疇です。だから、自分では『料理をする経営者』だと思っています。レストラン経営+αでリスクヘッジをして、ベーシックインカムも作っていく。国内だけでなく、海外でも仕事をする。海外でビジネスをするのは、単にお金を儲けるだけではなく、それ以上のインプットがあるから。つねに刺激を受けるために、海外へ行っているという方が大きいですね。日本でも、ビジネスパーソンらしく生きるシェフが増えてきています。ゆくゆくはスーパーシェフが出てくるのが理想ですね」(奥野さん)

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最終更新:1/24(金) 22:01
テレ東プラス

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