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管の外れに気付かず 医療ミスで10代男性昏睡 群馬県立小児医療センター 過失認め賠償方針

1/24(金) 6:02配信

上毛新聞

 群馬県立小児医療センター(渋川市)は23日、入院していた10代の男性患者の呼吸を助けるため気管に挿入していた管が外れていることに気付かず、一時的に心肺停止となる医療事故があったと発表した。男性は蘇生したが、現在も意識がなく自発呼吸できない状態という。病院側は全面的に過失を認め、家族に賠償金を支払う方針を示した。看護師への教育を見直すなどして再発防止に努めるとしている。

◎院長、看護部長、看護師長を処分

 事故があったのは昨年8月の早朝で、看護師4人が勤務していた。血液中の酸素量などを計測する機器のセンサーに異常が出たが、看護師は機器の故障などと思い込み、管が外れていることに気付かなかったという。その後に管の状態を確認して判明した。男性は心肺蘇生によって一命を取り留めたものの低酸素脳症となった後遺症で、現在も昏睡(こんすい)状態が続いている。

 男性は生まれつき重度の心身障害があり、呼吸を確保するために管を常時入れておく必要があった。出生直後から入退院を繰り返していたが、2018年3月から呼吸困難が悪化したため再び入院していた。

 事故後、病院は事故調査委員会を設置し、調査してきた。所管する県病院局は同日、管理監督上の責任があったとして院長と看護部長を厳重注意処分、看護師長を注意処分とした。病院は、再発防止策として (1)看護師教育の見直し (2)看護マニュアルの改訂 (3)シミュレーション研修の実施―などに取り組む。

 県庁で記者会見した外松学院長は「患者と家族につらい思いをさせてしまったことを深くおわび申し上げる」と謝罪。その上で、「安全管理体制に課題があった。病院の職員が一致協力し、県民からの信頼を回復できるよう努力したい」と述べた。

最終更新:1/24(金) 6:02
上毛新聞

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